成果を上げる若手社員の、上司からの信頼を得る「3つの質問法」
挨拶の本当の意味を知ると評価が変わる
「挨拶」の語源を知っている方は、どれくらいいるでしょうか? 挨拶という言葉は、「一挨一拶(いちあいいちさつ)」という禅宗の言葉に由来します。 「一挨一拶」とは、師匠が弟子と押し問答をして、修行や悟りの深さを試すこと。「挨」は「心を開いて近づく」、「拶」には「迫る、近づく」という意味があります。つまり挨拶という言葉には「自分の心を開いて、相手に近づく」という意味が込められているのです。 誰かから「おはようございます」と言われて、単に「おはようございます」とだけ返したのでは、本来の"挨拶"としては十分ではないのかもしれません。それなら「あなたに近づきたい」という思いを込めて、挨拶してみましょう。 まずは、言われてから挨拶するのではなく、自分からアクションを起こすこと。できれば一歩前に出て、「おはようございます!」「お疲れさまです!」と、相手の心に近づくつもりで声をかけてみましょう。 ちなみに挨拶ができるシーンは、直接会ったときに限りません。たとえばメールやLINE。定型文だけの挨拶に最近の出来事を加えるだけでも、相手が受ける印象は変わります。たとえば「先日はありがとうございました。教えていただいた方法を、毎日実践しています」と伝えれば、相手は喜んでくれるでしょう。 「先日はお時間をいただき、ありがとうございました。少し咳をされていましたが、その後、体調はいかがでしょうか?」というように、相手のことを気遣う一文を加えるのもいい方法です。 なお「先日は」という一言を入れると、「あれからずっと忘れていなかったのか」と思ってもらうきっかけになり、良い印象を与えられます。 この「覚えている」という意思表示はとても大切です。 先日食事に連れて行ってくれた相手には、「あのお店、とてもおいしかったので、また連れていってください」という"挨拶"を入れてみてください。そうしたプラスアルファの一言によって、相手との距離が少しずつ近づいていきます。 とはいっても、相手にいきなり近づきすぎるのは禁物ですから、気をつけましょう。相手の気持ちを推し量りながら、適切に"挨拶の距離感"をはかっていくことも社会人には必須のスキルです。