新ジャンル「スパイス欧風カレー」とは? 石垣島発の人気カレー店が市ケ谷に独立店舗をオープン
テレビやWEBメディアで大人気の“カレーおじさん \(^o^)/”に今週食べたカレー&スパイス料理の中からイチオシを教えてもらう企画。今回は、石垣島発、東京・新橋での間借り営業を経て、市ケ谷に独立店舗をオープンした「スパイス欧風カレー PAIKAJI」を紹介します。
【カレーおじさん \(^o^)/の今週のカレーとスパイス】「スパイス欧風カレー PAIKAJI」
石垣島の「ビストロスマイル」が、店名を「スパイス欧風カレー PAIKAJI」と変えてカレーメインのお店に業態変更し、2024年8月8日、東郷公園の隣にオープンしました。過去に本連載でもご紹介した「石垣島カレー南風」と統合した形とも言えます。
シェフは和食から料理人人生をスタートし、ホテルのレストランで洋食を中心に修業した後、石垣島でパンとサンドイッチのお店をスタート。その後「ビストロスマイル」としてビストロに業態変更しカレーも話題となり、ビストロスマイルと並行する形で東京・新橋で間借りカレー店「南風」をスタート。カレーイベントなどにも出店した後、ビストロスマイルと南風が統合する形で独立店舗としてこちらに移転オープンしたという経緯。
リゾート地である石垣島の白い砂浜と青い海を思わせるような彩色の店内は公園から見える緑もあいまって非常にくつろげる空間となっています。メニューはカレー中心ですがカレーが苦手な方のためにハッシュドビーフや、ビストロ時代から人気だったハンバーグもあります。
今回は「ラムポークキーマ&ピパーツカレー」1,300円に「バーグカツ」700円と「チーズ」100円をトッピングしたものをご飯少なめでオーダー。
まず最初にフォンが出てくるのがとても楽しいです。4日間かけて丁寧に作るフォンは塩も入れていないのに十分なおいしさで、これを最初に味わえるのはこの後に出てくるカレーの期待感を膨らませる素敵なサービスと言えるでしょう。
期待が高まったところでカレー。ピパーツ(ヒハツ、ヒバーチなどとも呼ばれる島コショウ)のフルーティな刺激が印象的なグレイビーは、島パインも隠し味となって程よい甘みと酸味が印象的。焼きを入れた鶏ガラと牛すじの香りとうまみにスパイスの香りの相乗効果。欧風とありますがカレーに小麦粉は使わず、フォンを使用するのが西洋料理的なので「スパイス欧風カレー」というわけです。