バイクに乗ろう! カワサキのネオレトロモデル『W230』に試乗するよ~高梨はづきのきおくきろく。~
まずは、足付きチェックから!
シート高745mmは、わたしの身長(158cm)で両足がしっかり接地するよ。車重は143kgと、非力な女性でも横に立って押し歩きしやすい重さ。上体がしっかり起き上がりハンドルまでの距離もちょうどいい。
そのままハンドルを振ってみたけど、かなり軽い~! 私の所有するエストレヤはフロントが少し重いから、初めて乗る人にとってはちょっぴり一苦労なんだけど、それと比べたら軽すぎてたくさん左右にフリフリしてしまった。愛車に対してちょっと罪悪感。笑
では、エンジンをかけて出発!
セルボタンを押すと、単気筒のいい音が響く。「ドゥルルルルルルル」という細かく刻むリズム音。カワサキのマフラー専用部署がこだわりを持って造られたマフラーなんだって。Wといえば、音がいいでも有名だもんね。肝入りってやつですな。
少し脱線するけど、試乗会場では、開発の最終段階まで試行錯誤が行われたマフラーが中身剥き出しで展示されていたんだけど、わたし、今までマフラーの中身を見たことなくて、なかなか見れるものでもないと思うのでかなり感動! マフラーからいい音色を出すために色んな構造があって、吹き抜ける穴の大きさや数でいいサウンドが決まるみたい。今回、W230とメグロS1を出すにあたっても、サウンドの改良が行われたんだって。こだわりを持っていいサウンドを作るって楽器職人さんみたいだよね!
開発リーダー高谷聡志さんは「もっともっとマフラーの音色を追求したかった」と漏らしていたので、本当に職人さんの悩みそのもの。マフラーだけをずっと考えてきたマフラー担当部署の方たちにとって、最高のモノを追求し続けるのが仕事なわけだけど、きっと100点満点の正解はないんだろうね。愛を持って取り組んだから、思うこともたくさんあるのかな、とまるでドラマのようなシーンを想像してみたり。 わたしにとっては、充分いい音だと思ったけど、カワサキのそういうモノづくりへの姿勢が好き!