前半38分、大津高MF嶋本悠大(3年=ブレイズ熊本出身)が右足シュート。今季10得点目を記録した(Taro YOSHIDA)

[9.29 プレミアリーグWEST第16節 大津高 5-1 帝京長岡高 宇城市立ふれあいスポーツセンター] 【写真】ミスマガジン2023、16歳グラドルのユニ姿に「最高に可愛い」「天使」「くぅー!」 　清水内定、U-18日本代表の注目MFが、プレミアリーグWESTで今季10得点目をマークした。3-0の前半38分、大津高(熊本)MF嶋本悠大(3年=ブレイズ熊本出身)はパス交換からドリブルで持ち込んで右足シュート。狭いエリアからドリブルでボールを運び、最後は「一回横ずらして股下狙いました」という一撃でゴールを破った。 　山城朋大監督から一つタイミング速く打つことを助言されていたというが、この日は「イメージ通りでした」という一撃。攻撃的なボランチという役割でリーグ戦の得点数を10へ伸ばした。 　得点ランキングは各チームのエースストライカーが上位を占める中、3位タイ。「それ(得点)は自分の良さだと思うんで、これからも点取っていきたいです。シュートの部分はもう毎日、(今季15得点のFW山下)景司とかと練習していて、結構いい感じに点取れています。受ける前の動きやファーストタッチはアイディアを持ってできているのかなと思います。 (得点王も)狙っています」と微笑んだ。 　本人はこの日、ボールを受ける回数を増やせなかったことを反省していたが、それでも1得点。アンカー気味に構えるMF畑拓海(3年)のサポートを受けながら、ボールを失わずに崩しに係わり、迫力のあるドリブルでPAへ切れ込むシーンもあった。個の力でシュートを打ち切っていた10番は、随所で地元観衆を沸かせる動き。また、守備で奪い返す力も発揮していた。 　その嶋本について、畑は「できることが増えたっていうか、得点感覚も高くなってきてっていう感じで、隣にいてくれると凄く助かる」と信頼。嶋本はこの8月にU-18日本代表へ初選出され、9月はじめに来季からの清水加入内定と、ここ1か月ほどでサッカー人生が変わった。 　進路を清水に決めた理由について、嶋本は「テレビで見てた人たちが実際にそのクラブにいる。乾選手とか権田選手とかホンモノがいるっていうのは1つだし、みんないい人だし。練習3日間ぐらいしか行ってないですけど、そこでも刺激を受けました」。MF乾貴士、GK権田修一というワールドカップ戦士の存在やチームの雰囲気が決断の決め手となったようだ。 　嶋本は9月、U-19日本代表合宿にトレーニングパートナーとして参加。ラストパスでチャンスを創出した一方、守備面で甘さがあることを感じてきた。その際、同じ高校3年生であり、清水トップチームで活躍中のMF西原源樹とも一緒に活動。「まずは、(清水のトップチームで)試合にできるだけ多く出るっていうのは目標です」という嶋本にとって、西原の存在は刺激になっているという。 　目指すのは“ホンモノ”の良いボランチだ。「点決めれて、守備もしっかりできて、やっぱりそこが“ホンモノ”の良いボランチだと思うんで、良いボランチになるっていうことを意識しながら頑張っていきたいです」。大津は現在、プレミアリーグWEST首位を快走中。嶋本は自分を磨き続け、プレミアリーグや「選手権でどれだけ自分のプレーがするかっていうことを意識したいです」。大津の注目10番は攻守で他との差をつけるようなボランチになって、清水へ加入する。