<春へのキセキ・センバツ2021>選手紹介/9 智弁学園 垪和拓海選手/天理 内山陽斗主将 /奈良
◆智弁学園 ◇大舞台で強打発揮を 垪和(はが)拓海選手(2年) 入学時は投手だったが、高い打撃力を買われ、1年秋に外野手へ転向。「何事も中途半端にしたくない」と、強打者への道を必死で切り開いてきた。 新型コロナの影響で約3カ月間、試合ができなかった昨春を「課題と向き合う良い時間になった」と捉えるなど、常に前向き。秋以降は、攻守とも一球一球に対する思いを強め、鍛錬を積んできた。「主軸に続き、打率をもっと上げて有名になりたい」との一心で、苦手な外角の変化球対策にも力を入れる。 センバツ交流試合では「試合に出てプレーしたい」と願いながら、ベンチ入りにとどまった。「今度こそ絶対に出て、優勝したい」。昨夏の悔しさを原動力に、大舞台での活躍を誓う。 ◆天理 ◇目指すは「生涯現役」 内山陽斗主将(2年) 「まじめに野球に向き合う主将」としてチームメートからの信頼も厚い。小中学校時代にも主将経験があり、お手の物かと思いきや「責任の重さが全然違う」と話す。 メジャーリーガーのダルビッシュ有選手らを輩出したボーイズリーグの名門「羽曳野ボーイズ」の出身。野球を始めたのは中学からだが、幼少期から励んだソフトボールで得たスピード感などで頭角を現し、侍ジャパンU15(15歳以下)メンバーにも選出された。 天理に入ってからは右膝の故障で2度の手術を経験。練習に参加できず、悔しい思いをしたが「その分、余計に野球を好きになった」。いつまでもプレーできる息の長い選手として、「一生野球を続けること」が目標だ。