辰吉ジュニアの挑戦受ける東洋太平洋Sバンタム級王者・中嶋一輝がリミットで計量クリア 「注目度高い。気合入ります」
◆プロボクシング ▽東洋太平洋スーパーバンタム級(55・3キロ以下)12回戦 王者・中嶋一輝―同級6位・辰吉寿以輝(12日、東京・後楽園ホール) 東洋太平洋スーパーバンタム級王者・中嶋一輝(大橋)が11日、東京ドームシティ内で前日計量に臨み、55・3キロのリミットで一発クリアした。中嶋に挑戦する、元WBC世界バンタム級王者・辰吉丈一郎の次男で同級6位・辰吉寿以輝(大阪帝拳)は規定体重から300グラム軽い55・0キロでパスした。 戦績は31歳の中嶋が16勝(13KO)2敗1分け、28歳の辰吉が16勝(10KO)1分け。 計量後、取材に応じた中嶋は「コンディションは完璧。関西出身同士の対決だし、(相手が辰吉ジュニアで)気合が入ります。うまいこと戦って、倒せる時に倒します」と気合を見せた。展開について「殴り合いになる?」という問いかけに「そうですね」と返した。 中嶋は奈良・大和郡山市出身の左ボクサーファイター。芦屋大ボクシング部で活躍し、国体優勝などアマチュア戦績は72勝(30KO・RSC)15敗。2017年6月にプロデビューし、元WBC世界バンタム級王者・山中慎介氏のニックネームを冠した20年1月の「GOD’s LEFTバンタム級トーナメント」決勝では現WBA世界同級王者・堤聖也(角海老宝石)と引き分けて優勢点を得て優勝。21年5月には東洋太平洋同級王座を獲得した。その後階級を上げて、23年2月にWBOアジアパシフィック・スーパーバンタム級王座を獲得するも初防衛に失敗。それでも今年2月の東洋太平洋同級王座決定戦で中川麦茶(当時は一力)に判定勝ちして東洋太平洋2階級制覇を達成した。8月の初防衛戦では世界挑戦経験のある和気慎吾(FLARE山上)に2回KO勝ちして初防衛に成功した。 期待度が高まっているV2戦に向けては「やりがいがありそうですね。いい試合をして勝ちます」と静かに闘志を燃やしていた。
報知新聞社