日本ハム・新庄監督「札幌ドームが良くないですか」2軍本拠地移転の仰天プラン…球団の認識は!?
選手への負担軽減の期待…後藤好人江別市長「ぜひ来てほしい」
では、もし2軍本拠地が北海道に移転することになれば、どのような効果が期待できるのだろうか。 まず考えたいのは、選手たちの負担軽減だ。もし飛行機を利用して北海道と関東を行き来するのであれば、飛行機に乗るまでの移動時間と飛行機に乗る時間を考えなければならない。選手たちにとっては、ただでさえ試合で疲れているというのに、空港まで移動してそこから搭乗。さらに空港から2軍施設まで移動するとなると負荷がかかる。鉄道を利用する際も同様だが、飛行機よりも大幅に時間がかかるうえ、複数回の乗り換えを必要とする。もし2軍の本拠地が報道されているようにJR北海道の千歳線沿線に移転した場合、北広島から近郊であり、選手らの大きな負担軽減が図られると見てもよい。 千歳線沿線で候補地に挙がった市町村の首長らも関心を強める。このうち原田裕恵庭市長は他球団の2軍施設などを調査していると明かし、後藤好人江別市長も「ぜひ来てほしい」と定例会見で話すなど、候補地選定へ向けた動きが活発化しそうな動きを見せている。
盛り上がる千歳線沿線
三菱UFJリサーチ&コンサルティングが今年2月に公開したレポートによると、エスコンフィールド北海道を含む「Fビレッジ」が北広島市にもたらす直接経済効果は年間約500億円超。高水準で地価が上がっているとした。北海道への経済効果も年間で約1000億円以上と試算。Fビレッジの開業によって10~15億円の税収増効果創出が期待されるとし、沢山の来訪者がいることから周辺地域への経済活性化を見込んだ。 北広島市では再開発も進んでおり、2025年春には商業施設「トナリエ北広島」が開業。飲食店のほかクリニック、ホテル、ジムなどが入居を予定する。JR北広島駅の西口では活性化整備計画「キタヒロ・ホームタウンーBASE2021-2929」が進行中。複合交流拠点や居住機能などを備えた建物を整備するとしている。 さらに千歳線沿線の千歳市では、半導体メーカーの「ラピダス」の工場を建設しており、来年4月には試作ライン稼働を予定。2027年から半導体の量産を始める見通しだ。千歳市の推計では、2040年の人口が現在の9万8000人余りから10万2000人余りに増えるといい、工場に勤務する作業員らが移住することによる経済効果が期待されている。この千歳線沿線に日本ハムの2軍本拠地が移転すれば、札幌圏の経済活性化がさらに進むかもしれない。
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