日本ハム・新庄監督「札幌ドームが良くないですか」2軍本拠地移転の仰天プラン…球団の認識は!?
北海道日本ハムファイターズの新庄剛志監督が2軍の本拠地を大和ハウスプレミストドーム(旧札幌ドーム)に移転する計画を「推している」という。ライターの小林英介氏が最新事情をレポートするーー。
新庄監督の仰天プラン「屋根もあるし一番よくないです?」
「屋根もあるし一番よくないです?」 突然の提案だった。今夏、北海道日本ハムファイターズが2軍の本拠地を北海道に移転する構想が浮上。その構想について、12月の球団納会で新庄剛志監督が「札幌ドーム(大和ハウスプレミストドーム)が良いのでは」とプランをぶち上げた。 日本ハムは2023年、本拠地を札幌ドームから北海道北広島市の「エスコンフィールド北海道」に移転。札幌ドームでは「新モード」を導入したが不発に終わり、命名権を販売していたが応募はなく、当初の募集期限を延長して命名権の買い取りを待っていた。 7月19日、総合住宅メーカーの大和ハウス工業がネーミングライツ契約を結んだと発表。名称は「大和ハウスプレミストドーム」に決まったが、筆者の感覚では、引き続き「札幌ドーム」と呼ぶ人々が相変わらずいると感じている。ネーミングライツ契約とは前後するが、札幌ドームの決算は今年春時点で約6億5000万円の純損益を計上。利活用に関して様々な情報が飛び交っていたが、新庄監督の提案がどのような影響を及ぼすのかは不透明だ。
本拠地移転の背景には老朽化?鎌ヶ谷市もファイターズに確認を入れる
現在、日本ハムが使用している2軍本拠地は千葉県鎌ケ谷市にある「鎌ヶ谷スタジアム」。1997年に開場している。当時、日本ハムは本拠地を東京に置いており、距離の面では隣県でもあり比較的近くにあった。 ところが日本ハムは2004年に本拠地を北海道に移転。1軍と2軍の行き来には北海道ー千葉という長距離移動がネックとなっていたはずである。鎌ヶ谷には室内練習場のほか新人選手らが暮らす寮「勇翔寮」もあるが、老朽化の流れには抗えなかったようだ。 鎌ヶ谷スタジアムはセンター122m、両翼100m・内野クレー舗装・外野天然芝・ネット裏席2400席といった設備を有している。鎌ケ谷市のホームページには「鎌ヶ谷市の魅力」のひとつとして鎌ヶ谷スタジアムが紹介されており、市としても名所としてスタジアムを打ち出していたところだった。 8月1日、鎌ヶ谷市は「ファイターズ鎌ケ谷スタジアムにかかる報道について」と日本ハムの2軍本拠地を北海道に移転することについて声明を発表。声明は芝田裕美鎌ヶ谷市長の名前が記され、「複数のメディアで、球団がファーム本拠地を北海道へ移転する検討をしているとの報道がありました」と報道に触れたうえで、「球団に直ちに確認したところ、球団からは、『ファイターズ鎌ケ谷スタジアムは、建設以来27年が経過し、老朽化が進んでいることもあり、その対応など今後必要となってくるが、現段階において、具体的に決定している事項は一切ない。』との回答」だったと明かした。
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