【世界の生理事情】日本人サファリガイド・太田ゆかさんに聞くサバンナでの生理必需品
世界の生理事情をのぞいてみると、より広い視野で自分の体と向き合えるのでは…? そう考えたyoiは、世界各地で暮らす女性たちに、“半径10mの生理事情”をリサーチ。現地ならではの生理期間の過ごし方、生理との付き合い方などを教えていただきました! 今回は南アフリカで“日本人女性初の政府公認サファリガイド”として働く太田ゆかさんが登場。多様な人種で構成された多民族国家の南アフリカで、太田さんはどのように生理期間を過ごしているのかをたずねました。 【世界の生理事情】生理用品、痛み止め…世界の女性はどうしてる? ※今回の記事は太田さんへの取材をまとめたもので、南アフリカのすべての生理事情を代表するものではありません。
■開発が進んだ都市部と、植物療法が根付く地方で違う生理への向き合い方
Q.太田さんの半径10mで、「生理」について考えたり、話したりする機会はありますか? 私の半径10mでは、生理が会話に出てくることはほぼありません。というのも、サバンナで働くガイドは男性が多くて。私の職場も、男性5人と私を含む女性2人という構成なので、日常生活でこのトピックについて話す機会がないんです。でも、生理で体調が優れないとき、それを同僚男性に伝えると気を遣ってくれますし、気兼ねなく仕事を代わってくれます。別に、生理について“話してはいけない”という雰囲気があるわけではないですね。 ちなみに、日本では、“生理に向き合おう”という雰囲気が生まれていると聞きましたが、私から見て南アフリカでは、まだそういった生理にまつわるムーブメントが大々的に起きている感じはしません。
Q.南アフリカでは、どのような生理用品が売られていますか? 太田さんが使っているアイテムを教えてください。 私自身は、ナプキンが買いづらいサバンナの自然保護区に住んでいるのと、使い慣れたものがいいという理由で、帰国の度に大量買いしている日本のナプキンを使用しています。 南アフリカでは、『ジョンソン・エンド・ジョンソン』の「Stay free」や、『P&G』の「Always」などのブランドが人気で、店頭でもよく製品を見かけますね。品質も高く、価格も日本と同じくらい。首都・ヨハネスブルグをはじめとした大都市では、月経カップも見かけますが、私が暮らしているような田舎のエリアにはまだ普及していない印象があります。 【写真】南アフリカの生理用品売り場