レアル戦で欧州CLデビューの20歳DFチェイス・アンリに森保監督「日本の戦力になることを期待している」
日本代表の森保一監督が21日、J1第31節のFC町田ゼルビア対北海道コンサドーレ札幌戦の視察後、報道陣の取材に応じ、UEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)で戦う日本人選手について言及した。 【写真】「スタイル抜群」「目のやり場に困る」“勝利の女神”のアウェー遠征に反響 今季の欧州CLは今月17日に開幕。日本人では負傷離脱中のDF冨安健洋(アーセナル)、DF伊藤洋輝(バイエルン)、MF川村拓夢(ザルツブルク)を除く9選手が出場した。 試合の中ではFW古橋亨梧とFW前田大然(いずれもセルティック)がさっそくゴールを記録した他、MF南野拓実(モナコ)はバルセロナの退場者を誘発する形で勝利に貢献。また日本代表未招集のDF荻原拓也(ディナモ・ザグレブ)も欧州CLデビュー戦ながらバイエルン相手に得点するなど、個々の活躍も目立っていた。 森保監督はこの日、過去最多の12人が欧州CL出場クラブでプレーしていることに触れつつ、「日本のレベルがさらに上がってきたと感じている」と指摘。「この先のチャンピオンズリーグで勝っていくために、日本人選手がどう戦っていくかを楽しみにしながら見ていきたい」と今後の戦いぶりに期待を語った。 欧州CLは今季から新方式のリーグフェーズ制で行われており、ビッグクラブとの対戦機会が増加。対戦相手のレベルは日本代表の選考にも影響しているようだ。森保監督は「それは全てではないが、基準としては見ているところがすごくある」と述べた上で「CLで優勝を狙えるようなチームと日本人選手がどれくらいやれるかという局面を見ているし、普段のリーグ戦でもより上位のチーム、より世界で力のあるチームとの対戦で日本代表候補の選手がどれくらいできるかは見ている」と明かした。 ビッグクラブとの対戦という点では、前回王者レアル・マドリー戦でシュツットガルトの20歳DFチェイス・アンリが途中出場で欧州CLデビュー。FWビニシウス・ジュニオールとのマッチアップで大きな注目を集めていた。A代表は2022年1月の国内組合宿を経験したのみで、正式メンバーとしての招集歴はないが、欧州CLの舞台で出場機会が続けば日本代表の戦力としての期待も高まる。 森保監督はアンリについて「1試合1試合変わっていく様を見て、経験の浅い選手、若い選手の成長速度は速いなと思います。彼もすでに代表キャンプに来てもらったことはあるので、継続して彼のことも見ている」とスカウティング対象であることを明言。「より結果を出して、日本の戦力になることを期待している。いまはいろんなことを急速に吸収している時だと思う。自分の力を高めるため、野心を持ってハングリーにトライしてもらいたい」とエールを送った。