【福岡ボート・一般】鳥飼眞 以前のパフォーマンスを取り戻す
<12日・福岡ボート・初日> 幸先よく滑り出した。鳥飼眞(50)=福岡=は初戦の初日3Rを4コースからさばいて2着を確保すると、後半7Rは絶好枠から押し切り勝ち。2走2連対の好発進を決めて、勝負の地元戦をスタートした。 機力も決して悪くない。「すごくいいとは言えないけど」と前置きはあるが、「行き足や伸びは悪くない」と直線系統には手応えあり。回り足には課題を残しているが、勝手知ったる当地なら調整は手の内に入れている。機力にGOサインが出るのも時間の問題だ。 2021年の大みそかに若松で大けがを負い、昨年の9月に1年9カ月ぶりに実戦に復帰。今期(5月~)勝率は5.80で福岡入りと好調で、6期ぶりのA級復帰がもう目前に迫っている。しかし当の本人は、「(A級に復帰しても)ただ仕事が忙しくなるだけよ」と素っ気ない。 A級復帰を喜べないのは、やはり大けが前のパフォーマンスを全く取り戻せていないからだ。「こういうターンをしたいと頭で思っても体がついてきていない。恐怖心がどこかで自分にブレーキをかけている」。とはいえ、当地通算10Vで〝博多のエース〟の称号を得ていたのも紛れもない事実。何としても以前の姿を取り戻したい。「恐怖心がなくなれば元のレースができだすと思う。復活したい」。愛するホームでの活躍を糧に完全復活を目指す。(森 大輔)