【このバーンファインディング300SLなんぼ?】わずか29台製造の軽合金バージョン 希少なメルセデス300 SLの価格は?絶句・・・
オークションに出品されたメルセデス・ベンツ300SLの軽合金バージョンは、500万ユーロ(約8億円)以上の値がつくかもしれない。これは、わずか29台しか製造されなかった軽合金バージョンのうちの1台であり、過去50年間、鍵をかけて保管されてきた。
間違いなくコレクターズアイテムだ。これは20世紀の最高のスポーツカーであり、絶対的なアイコンであり、コレクター垂涎の的である「メルセデス300SL」だ。1954年から1963年にかけて製造された「300SL」ほど、魅力のある車は他にほとんどない。ガルウィングドアが印象的なクーペは1,400台、ロードスターは1,858台製造されたが、そのすべてがすでにコレクターの手に渡っている。
結局のところ、「メルセデス・ベンツ300SL」は戦後最も人気のあるクラシックカーの1台であり、優れたコレクションに欠かすことはできない。ガルウィングはかなり前に100万ユーロ(約1億6千万円)のマジックナンバーを突破したが、「300SLロードスター」は、愛好家たちから運転しやすい車として評価されており、最近になってその重要性がさらに高まっている。その結果、オープンカーの「300SL」モデルも大幅に価格が上昇し、ガルウィングモデルにどんどん近づいている。 しかし、すでに非常に人気の高い「メルセデス300SL」モデルの中でも、コレクターにとってはブルーマリアナのような存在のバージョンがある。それが「300SL」の軽合金モデル、通称「300SLアロイ(Alloy)」だ。
アルミニウム製ガルウィングは非常に珍しい
「ル・マン24時間レース」や「カレラ パナメリカーナ」でのレースでの成功に触発された当時のチーフエンジニア、フリッツ ナリンガー博士は、レースカーの専門知識を「300SL」のロードバージョンに組み込むことを思いついた。上司説得の末、ドイツ語で「ライトメタルバージョン」という典型的な略称を持つ「300SL」が完成した。
その名の通り、この「300SL」のボディはアルミニウム製で、これにより約80kgの軽量化が実現した。海外では、この非常に特別な車両は「アロイ」と呼ばれていた。しかし、アルミニウム製ボディだけが変更されたわけではない。これらのバージョンに搭載された直列6気筒エンジンも改良された。いわゆるNSLエンジンには、特別なカムシャフト、高圧縮、独自のスロットルバルブが装備された。これらの最適化により、どの程度の出力向上がもたらされたのかは不明だ。 さらに、すべての軽合金モデルには、Rudge製センターロックホイール、改良されたシャシー、異なるリヤアクスルが装備された。さらに、リヤとサイドの窓はプレキシガラス製となった。1955年の軽合金モデルの追加料金は5,000マルク(約40万円)だった。
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