創設6年目で全国制覇 なのに方針転換 岡山・ねや卓球クラブの挑戦とは
ナショナルチームと地方クラブの違いとは
――ナショナルチームのスタッフもされていて、そこで学ぶことってどんなことですか。 祢屋康介:なかなか地元のチームにいると“世界一になるためにどうしたらいいか”という考え方になりにくい。自分の意識を世界基準に連れていってくれますね。 世界選手権を観るとき、ただ“すごい、勉強しよう”と観るのか、“どうやったらこの選手に勝てるだろう”という目線で観るのか。 ――逆に、地域クラブだからこそ大切にしたいことってありますか。 祢屋康介:ざっくり言えば普及面です。 ナショナルチームは強化で「世界一になること」と目標が決まっている集団です。 ねや卓球クラブの場合は、横断幕にもある通り「卓球で人生が少しハッピーになればいいな」という方針なので、個人によって目標設定は違って、それぞれに合ったご指導をしています。
ねや卓球道場について
――いま、ねや卓球道場を開いて14年目ですよね。会員数ってどれくらいですか。 祢屋康介:いままで通ってくれた会員の方のトータルでもうすぐ1,000人です。 いま通っておられる方はざっくり200人くらい、一般の方と子どもが100名弱ずつという感じです。 ――ジュニア、多いですね。 祢屋康介:ありがたいです。いま来てくれている子どもを全員卓球好きにしたいな、と考えています。
子どもが卓球好きになるために
――始めたばかりの子どもが卓球好きになるために、どんなことを心がけていますか。 祢屋康介:テンションは大事ですよね。うちのスタッフもみんな明るくて元気が良いので。月並みですけど、子どもを褒めることも大切にしています。 祢屋康介:卓球の魅力に取りつかれてハマってくれる場合もありますけど、別に僕らにハマってくれてもいいし、子どもたち同士で友だちに会いたいから行く、でも全然良いと思っていて。 全力で僕らにハマってくれるように頑張りますし、子どもたち同士が仲良くなるような空気づくりは工夫してますね。 ――その雰囲気は感じました。基本練習中に、良いプレーをした子どもとコーチがハイタッチしていて、ああ楽しそうだなと感心しました。 祢屋康介:僕がそういう性格だからなんでしょうね(笑)。スタッフも選手もそういう空気感ですね。