「マルタはめちゃくちゃだ」

準々決勝のフランス戦は出場停止となるマルタ。(C)Getty Images

　　母国でも、英雄への批判の声が収まらない。 　現地７月31日に開催されたパリ五輪のグループステージ第３戦で、ブラジルがスペインと対戦し、０－２で敗れた。 【画像】批判殺到！英雄マルタが衝撃の頭部キック 　この一戦でまさかの退場処分を受けたのが、38歳の主将マルタだった。スコアレスで迎えた前半アディショナルタイム、ルーズボールを処理しようとしたところ、勢い余ってスペインのオルガ・カルモナの頭部をキックしてしまったのだ。レッドカードを提示された大エースは、涙を流してピッチを後にした。 　もちろん意図的に蹴り飛ばしたわけではないものの、かなり危険なプレーだったこともあり、ブラジル国内でも次のような声が上っている。 「マルタはめちゃくちゃだ」 「恥ずべきもので、マルタは引退すべきだ」 「マルタは素晴らしいが、あれは本当にひどかった」 「マルタがチームをめちゃくちゃにした」 「対戦相手の頭を蹴り飛ばそうとするなんて、無謀なんだ！」 「もう終わった選手だ。彼女はオリンピックに呼ばれるべきではなかった」 「我々の女王マルタはテコンドーで金メダルを獲得した」 「マルタは目に見えてコンディションを崩し、技術的にも精神的にも良くなかった」 　幸いだったのが、ブラジルがぎりぎりで８強入りを果たして、今大会限りでの代表引退を発表している10番のラストゲームには、ひとまずならなかったことだ。 　ただ、準々決勝のフランス戦は出場停止。開催国に勝てなければ、このスターの代表でのプレーはもう見られなくなる。 構成●サッカーダイジェストWeb編集部