チェコ戦で対照的な投球をした高橋宏と才木 「両者の差は真剣勝負からのブランクの長さ」と、V9投手の堀内恒夫さんが指摘
◆ラグザス 侍ジャパンシリーズ2024 日本7―1チェコ(9日・バンテリンドーム) 初回にいきなり失点した高橋宏と、3イニングで7三振を奪った才木。対照的な投球をした2人の差は何だったのか。理由は簡単。ブランクの長さの差だよ。 高橋宏のフォームは後ろが小さく、タイミングを合わせづらい。ストレートも150キロを優に超える。落ちる球もある。打たれることはないと思っていた。 ところが、初回からストレートを簡単にヒットされ、失点した。原因は明らか。実戦から遠ざかっていたからだ。10月27日、フェニックス・リーグ(DeNA戦)で投げたとはいえ、真剣勝負の試合での登板は9月29日の広島戦以来。立ち上がり、指に掛かったストレートはほとんどなく、キレと伸びを欠いていた。 対照的に、才木は圧巻だった。ストレートは高橋宏より5キロ減くらい。それでも、高めの真っすぐが打者の手元で伸びて、振り遅らせた。才木は10月12日、DeNAとのCS第1ステージに投げていたから、実戦からのブランクは1か月弱。両者の13日の差は大きかったと言える。 それにしても、チェコの野球のレベルが上がっているのには、驚かされた。チェコに限らず、おそらくどこの国もレベルアップしているはずだ。気合を入れてかからないと、日本は足をすくわれかねないぞ。(スポーツ報知評論家・堀内 恒夫)
報知新聞社