コーヒーなのにウイスキーの香り!? アサヒ飲料「デビルズ・ギフト」は愛飲家の心を揺さぶる“悪魔”からの贈り物。【ノンアルのおいしいカーライフ Vol. 03】
コーヒーなのにウイスキーの香りと味が楽しめる! アサヒ飲料が新たに開発した「デビルズ・ギフト」がコーヒー好きの間で話題だ。コーヒーにウイスキーという組み合わせはなぜ生まれた? プロデューサーの吉川徹さんと福田紗弥香さんにお話しをうかがいながら、その魅力をお届けしよう。 【画像】ウイスキー樽で熟成させた香り高いコーヒーはいかが?
「悪魔の取り分」をコーヒーに与えたデビルズ・ギフト
アサヒ飲料が手がける「デビルズ・ギフト」は、ウイスキー樽で熟成させた香り高いコーヒー豆なる製品。クルマで出かけるキャンプで楽しむのもお勧めしたい。 キャンプ場など自然のなかで飲むコーヒーが大好きというドライバーは多いだろう。インスタントは置いておいて、どんな道具で、どんな豆で淹れるか、このこだわりこそ、おおいなる楽しみのはず。昨今は、V2H(ビークル・トゥ・ホーム)なる機能をそなえたクルマも多くなり、ガスバーナーを使わなくても、家庭と同じように電気ケトルも使えるようになっているので、よりハードルは下がったといえる。 風が強すぎるときや小雨のときは、あえて車内で香りを楽しむ手もあって、自宅テラスでもコーヒーを飲んだり、さまざまな味わいかたをしたりするのが好きな人なら、ドライブ先でのコーヒーの魅力がわかるではないだろうか。 「デビルズ・ギフト」は、ドライブ先でも自宅でも、コーヒーの楽しみかたを一層拡げてくれる製品だ。ホットとアイス、ともに楽しめるところもよい。ちょっと風変わりなネーミングだけれど、ウイスキー好きならピンとくるかも。ウイスキーづくりで言われる「悪魔の取り分」から名付けられたもので、熟成の過程で樽にしみこんだウイスキーのことを言う。 「悪魔の取り分」は、ウイスキーを取り出し終わったあとも、豊かな香りを樽に残す。それを利用しようと考えたのが、アサヒ飲料の開発スタッフ。 2021年にスタートした社長直轄の「未来価値探索プロジェクト」を担当していたマーケティング本部プロデューサーの吉川徹さんは、「コロナ禍で自宅で仕事をする機会が増えていたとき、コーヒーをよく飲むようになって、コーヒーに新しい楽しみを付与したら喜ばれるのではと発想しました」と背景を話す。 「そこで、ウイスキーを作った樽にコーヒー生豆を入れて、じっくり熟成させることで、コーヒー豆に香りを移し、それを焙煎すれば、いままでなかった香りが楽しめるんです」 やはりマーケティング本部商品開発部で「未来価値探索プロジェクト」にプロデューサーとして関わっている福田紗弥香さんは説明してくれた。 調達したウイスキー樽に、多くの候補のなかからバランスのよさを評価して選んだコロンビアの豆を入れ、ウイスキーの香りを移してみた。 「ホットで作って飲んでみると、最初はコーヒーの香りが強いですが、すこし温度が下がるとウイスキーの香りが出てきて、ピュアなコーヒーファンにも、ウイスキーを飲みつけていない人も、評価していただける調和した香りになっていて、製品化が決定されました」と福田さんは語る。