脱衣所のヒーターを消し忘れたまま「10時間」経っていた!エアコンも同時につけていたので、電気代をかなり損してしまいましたよね…?
寒さが厳しくなると、浴室に入る直前、脱衣所で服を脱ぐ一瞬もつらく感じられます。 ヒートショックなどの危険もあるため、脱衣所にヒーターを設置する人もいるでしょう。今回のケースのように電源を消し忘れ、翌朝まで気づかなかった、ということもあるかもしれません。 ▼「オイルヒーター」は暖かいけど、電気代が大変なことに! 1ヶ月でいくらかかるの? 今回は、ヒーターを10時間消し忘れた場合、どの程度の電気代が発生するかを検証します。
ヒーターの電気代は種類によって異なる
1時間あたりの電気代の計算には、次の式を用います。 ・「1時間あたりの消費電力(キロワット/アワー)」×「1キロワットアワー当たりの電気代単価(円)」 「1キロワットアワーあたりの電気代単価」には、公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会が算出した目安単価「31円/キロワットアワー(税込み)」を使用します。一方、1時間あたりの消費電力はヒーターの種類によって異なるため確認が必要です。 ■電気ファンヒーター 電気ファンヒーターは、火を使わず、電気のみで稼働するヒーターです。「1時間あたりの消費電力」は0.55~1.2キロワットが目安とされます。したがって、1時間あたりの電気代は17.05~37.2円、10時間使用した場合は170.5~372円になります。 ■石油ファンヒーター 石油ファンヒーターは、石油を燃焼させて部屋を暖めるヒーターです。電気代に加え、灯油代が発生します。 石油ファンヒーターの場合、「1時間あたりの消費電力」は0.004~0.0095キロワット程度のようです。よって、1時間あたりの電気代は0.124~0.2945円、10時間換算で1.24~2.945円となります。 1時間あたりの灯油代は「1時間あたりの灯油消費量(リットル/アワー)×1リットルあたりの灯油料金(円/リットル)」で計算します。 1時間あたりの灯油消費量は、3.6キロワットタイプで約0.06~約0.34リットルとされます。また、経済産業省資源エネルギー庁によれば、「1リットルあたりの灯油料金」は、2024年12月23日時点で平均122.3円/リットルです。 上記の金額を式に当てはめると、1時間あたりの灯油代は約7.338~約41.582円、10時間換算で約73.38~約415.82円となります。したがって、石油ファンヒーターを10時間使用した場合の電気代と灯油代の合計料金は、約74.62~約418.765円です。 ■ガスファンヒーター ガスファンヒーターはガスを燃焼させて部屋を暖めるため、電気料金とガス料金が発生します。 ガスファンヒーターの「1時間あたりの消費電力」は0.018キロワットほどのようです。よって、1時間あたりの電気代は0.558円、10時間で5.58円となります。一方、ガス料金は次の式で計算可能です。 ・「1時間当たりのガスの消費量(キロワット/アワー)」×「3.6(メガジュール)」÷「1立方メートル当たりの標準熱量(メガジュール/立方メートル)」×「1立方メートル当たりのガスの単位料金(円/立方メートル)」 今回は、「1時間当たりのガスの消費量」「1立方メートル当たりの標準熱量」「1立方メートル当たりのガスの単位料金」に次の値を用います。 ・1時間当たりのガスの消費量:4.07キロワット ・1立方メートル当たりの標準熱量:45メガジュール/立方メートル(東京ガス株式会社より) ・1立方メートル当たりのガスの単位料金:130.46円/立方メートル(2024年12月時点の東京ガス株式会社の一般契約料金B表より) 上記の値を先の式に代入すると、1時間あたりのガス料金は約42.478円、10時間で約424.78円となります。したがって、ガスファンヒーターを10時間使用した場合の電気代とガス代の合計料金は、約430.36円です。