「生きている今を楽しむ」がモットーなのですが、40代夫婦で貯蓄「ゼロ」はさすがにマズいのでしょうか?同世代はどのくらい貯蓄されていますか?
40代を迎え、今を楽しむために貯蓄をしていない家庭があるかもしれません。これまで貯蓄ゼロであることを気にしていなかったものの、さすがにマズいのではないかと感じ始めている人もいることでしょう。 今回は40代の平均貯蓄額と中央値についてご紹介します。老後の生活にかかる金額の目安や、資金形成の方法もまとめましたので、ぜひ参考にしてください。 ▼定年退職時に、「1000万円」以上の貯蓄がある割合は日本でどれくらい?
40代の平均貯蓄額と中央値
金融広報中央委員会 知るぽると「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和5年)」によると、40代の平均貯蓄額と中央値は以下のようになっています。 ●平均貯蓄額:889万円 ●中央値:220万円 また、全年齢の平均貯蓄額は1307万円、中央値が330万円という結果でした。 なお、金融資産を保有している割合で見てみると、73.2%が保有している、26.8%が保有していないと回答していました。おおよそ4分の1の世帯が金融資産を保有していないため、貯蓄ゼロは決して珍しいケースではないといえそうです。
老後の生活にかかる金額の目安
総務省統計局「家計調査報告[家計収支編]2023年(令和5年)平均結果の概要」によると、老後の生活にかかる金額の目安は、1ヶ月で28万2497円とされています。 貯蓄がない場合、老後の生活はほとんどを年金に頼ることになると考えられます。令和6年4月時点の受け取れる年金の目安は、以下の通りです。 ●国民年金(満額):6万8000円 ●厚生年金(夫婦2人分の老齢基礎年金を含む標準的な年金額):23万483円 実際に受け取れる金額は世帯によって変動しますが、厚生年金も含めて23万483円受け取れるとしても前述した平均支出額を賄うことは難しそうです。 さらに、高齢になるといつ何が起きるか分かりません。ある程度貯蓄に余裕があると安心して老後の生活を送れるでしょう。
40代から老後に向けてお金を貯める方法
40代から老後に向けてお金をためるのであれば、ライフイベントを考慮しながら貯蓄を進めることが重要になると考えられます。無理のない範囲で老後資金を作るのであれば、iDeCoやつみたてNISAなどを検討してみましょう。 現在貯蓄ゼロなのであれば、投資に回せる資金は少ないと考えられます。iDeCoやつみたてNISAであれば、少ない金額でも複利効果を狙った運用が可能となるようです。 また、投資そのものに不安がある場合は、投資信託も検討してみましょう。こちらも少額から始められることに加えて、プロに運用を任せられる点がメリットとされています。 ただし、これらの方法は必ずしも貯蓄や資金形成が成功するものではありません。投資にはリスクもともなうため、自分たちにとって、どのような方法が適切かを慎重に判断しましょう。