【ロッテ】佐々木朗希がポスティングでメジャー挑戦へ 球団が容認
ロッテは9日、佐々木朗希投手のポスティングシステムによるメジャー挑戦を容認したと発表した。申請期限は12月15日で、メジャー全30球団に契約可能選手として通知されると、全球団との交渉が可能になる(手続き後の交渉期間は45日間)。佐々木は25歳に満たないため、ルール上はマイナー契約しか結べず、最大30球団による争奪戦に発展しそうだ。 【写真】佐々木朗希、美人アナと身長差スゴい2ショット 将来的なメジャー挑戦を公言していた佐々木に関しては、CS第1ステージでの敗退が決まった10月14日の日本ハム戦(エスコン)後に、ロッテの松本尚樹球団本部長が「入団当初から毎年毎年、朗希とは話してますので、当然変わらずそういう話をすることになる。それは入った時からずっと同じなので、これからいろいろ話しようと思います」と言及し、今後に面談の場を設けるとしていた。 昨オフに契約交渉が難航し、初の越年。早期の米挑戦を要望していたとみられ、キャンプイン目前の1月26日にようやく契約合意に至っていた。今季は、右上肢のコンディション不良により約2か月戦列を離れながら、自身初の2ケタとなる10勝をマーク。今シーズン最終登板となった10月1日の楽天戦(楽天モバイル)では、ドジャースのアンドリュー・フリードマン編成本部長が視察に訪れるなど、日に日にメジャー関係者のマークが厳しくなっていた。 ポスティングシステムは球団の権利。佐々木は25歳未満でマイナー契約に限定されるため、契約金は最大で500万ドル程度。契約額に連動する球団への譲渡金は100万ドル(1~2億円)程度とメリットが薄い。球団的には経営的な側面を考えれば、25歳を迎える26年までは容認が難しい状況ではあったが、佐々木の夢を後押しする決断を下した形となった。 ◇コメントは以下の通り。 ▽佐々木朗希「入団してからこれまで継続的に将来的なMLB挑戦について耳を傾けていただき、今回こうして正式にポスティングを許可していただいた球団には感謝しかありません。ロッテでの5年間はうまくいかなかったことも多かったですが、どんな時もチームメート、スタッフ、フロント、そしてファンの皆様に支えられながら、野球だけに集中してここまで来ることができました。一度しかない野球人生で後悔のないように、そして今回背中を押していただいた皆様の期待に応えられるように、マイナー契約から這い上がって世界一の選手になれるよう頑張ります」 ▽吉井監督「チームとしてはもちろん、とても痛いです。ただ自分もアメリカでプレーをした事があるので気持ちはものすごくわかります。そして若い今、チャレンジしたいという気持ちも分かります。未完成な部分は正直、まだまだありますが、アメリカで自身を磨き、さらにレベルアップすることも出来るのではないかとも考えます。2020年、石垣島キャンプのブルペンで初めて目にした彼の投球は私にとって野茂英雄を初めて見た時以来の衝撃でした。それを向こうでぜひ証明して欲しいです。頑張ってください」 ▽松本尚樹球団本部長「入団した当初より本人からアメリカでプレーをしたいという夢を聞いておりました。今年までの5年間の総合的な判断として、彼の想いを尊重することにしました。日本の代表として頑張って欲しいと思っています。応援しています」 ◇ポスティングシステム NPB選手が海外FA権取得前にMLBに移籍する制度。NPBが球団からの申請を受理してMLBに伝え、30球団に通知された翌日から45日間、交渉が可能になる。申請手続き期間は11月1日から12月15日。
報知新聞社