3年ぶりに刷新された新型「iPad mini」の進化ポイント、A17 Proの搭載で手頃な価格を実現、Apple Intelligenceの対応も視野に入れた戦略的な1台
満員電車で通勤する人が多いせいか、日本では根強い人気を誇るiPad miniシリーズ。ほかの製品よりモデルチェンジの間隔は広いが、更新される時には大幅にアップデートされるので、新製品が出た時に買っておけば長らく“最新モデル”として使える。実機でその魅力を見ていきたい。 【写真で見る】ちょうど文庫本を読むようなサイズ感 ■Apple Intelligenceに対応 明確なデータは公開されていないが、「特に日本で人気」と言われるiPad miniが3年ぶりにモデルチェンジした。『満員電車で扱いやすい』『日本人の手のサイズにフィットする』と諸説あるが、『小さきものを愛でる』という日本人の気質にも合っているのかもしれない。実際、数日使ってみると「このサイズはいいなぁ」と思えてくる。
まず、今回発売される製品の概要を説明しておくと、ボディーの寸法などは、前モデルであるiPad mini(第6世代)とほぼ同じだ。変化したのはチップセットのみ。第6世代に搭載されていたA15 Bionicから2世代進化し、昨年モデルであるiPhone 15 Proに搭載されていたA17 Proとなった。 ちなみに、前モデルは『iPad mini(第6世代)』と呼ばれていたが、アップルの命名ルールが変わり、本モデルは『iPad mini(第7世代)』ではなく、『iPad mini(A17 Pro)』と、チップセットの名を冠して呼ばれる。これは、『iPad Pro(M4)』から命名ルールが変わったということだが、『iPad mini(第6世代)』と『iPad mini(A17 Pro)』と『iPad Pro(M4)』の、どれが新しいのか分かりにくく、混乱を招きそうだ。
なお、A17 ProはApple Intelligenceを利用できる最低限度のスペックだ。iPad miniも晴れてApple Intelligence対応となったわけだ。 といっても日本でのApple Intelligence利用開始は2025年ということなので、まだしばらくは使えないのだが、MacはMシリーズチップを搭載していればオーケー、iPhoneは15 Pro以降は対応。iPadでApple Intelligenceに対応しない現行モデルは、スタンダードモデルのiPad(第10世代)のみだ。