ワークマンがつくる「未来の服」冷暖房服「ペルチェベスト」の革新性
山田: メッシュ生地のベスト本体を縫うように、配線が通っていますね。
土井: 配線にはかなりこだわっています。配線を隠すためのトンネルをつくったりして、可能な限り人の動きの邪魔にならないようにしています。現場作業でこの配線が何かに引っ掛かったりしたら、おおごとになりますから。かなり試行錯誤しましたが、使い心地とデザイン性を両立させた、とても良い仕上がりになったと思います。
土井: 他のメーカーさんの商品を見ると、こういう配線がむき出しになっていることが結構あるんですよ。そんなのを見ると「あ!勝った!」と思ってしまいます(笑)。
土井: また、フリーサイズとしてどんな体系の人でも着られるように、ベルトの位置や長さ、ペルチェデバイスの位置にも工夫をこらしました。他社さんのライバル製品も概ね同じくらいの2万円前後なんですが、ペルチェデバイスの冷暖房力や、こういったディテールなどの機能性で勝負して、十分優位に立っていると自負しています。
山田: ファッション的な視点からすると、生地もステッチも真っ黒で、「ウィンドコア」のロゴも生地と同系色で目立たないのがうれしいです。以前のワークマン製品だと、ジップやステッチが配色になっていたり、これの何倍も大きいロゴがネオンイエローで入っていたりしました(笑)。 アンバサダー就任前からずっと「デザインをシンプルにしてほしい」とお願いしてきた甲斐があったと思います。このデザインなら普段着にも馴染みそうです。
土井: 現場のワーカーだけでなく、一般の方にも多くご着用いただいています。屋外の掃除のときなどに使われているそうです。
土井: こちらは冷却のみの「ウィンドコアアイスペルチェベスト」です。
土井: 2024年モデルから「ゆらぎ」機能が追加されました。40秒冷却されると、その後15秒切れるようになっています。ずっと冷たいままだと感覚が慣れてしまい冷たさが感じられなくなってしまう、というお客様の声にお応えしました。