「アメリカに警告のメッセージを送った」 準々決勝で散ったなでしこジャパンを多くの海外メディアが高く評価。米放送局は「ベスト11」に長野風花を選出!【パリ五輪】
大手放送局『CBS』は、「前半はアメリカがボールを繋いで試合を支配したが、後半は攻撃面で米国にプレッシャーをかけ続けた日本の方が優れたチームだった」と報じ、『NBC』は「シュート数では米国が15本、日本が12本とほぼ同じ数を記録したが、米国守備陣に試練を与え続けた日本の方がより得点に近づいていたように見えた」と、ライバルを高く評価した。 MFリンジー・ホランの「日本は素晴らしいチームで、彼女らには同情する」とのコメントや、エマ・ヘイズ監督の「私は日本チームが大好きだ。彼女らのプレーを見るのは楽しく、素晴らしいチームである」との賛辞を紹介した『NBC』は、このラウンドまでの「ベストイレブン」を選定し、MFのひとりとして長野風花の名を「米国戦では10回のボール奪取を記録し、ほぼ突破不可能だった」という理由で挙げている。なお、その顔ぶれは以下の通りである。 GK:ロレーナ(ブラジル) DF:ナオミ・ギルマ(米国) DF:イレーネ・パレデス(スペイン) DF:マヌエラ・ベネガス(コロンビア) MF:ジェシー・フレミング(カナダ) MF:アイタナ・ボンマティ(スペイン) MF:長野風花(日本) FW:トリニティ・ロドマン(米国) FW:マリー=アントワネット・カトト(フランス) FW:バーブラ・バンダ(ザンビア) FW:レア・シューラー(ドイツ) 他国メディアでは、スペイン・マドリードのスポーツ紙『AS』が「米国は準々決勝で日本という本物の“壁”相手に4強入りを目指したが、90分の間に日本のように防御が得意なチーム相手に試合を動かすための必要な答えを見つけることはできなかった。(中略)日本は試合をコントロールするまでには至らないものの、米国を少しの力で苦しめる方法を知っており、準決勝進出を果たしたチームに警告のメッセージを送った」と、こちらもなでしこが大いに米国を苦しめたことを強調した。 そして同国の通信社『EFE』は、「米国はグループステージを全勝で通過するなど、明確な優位を持つと見られていたが、日本は素晴らしい粘り強さを披露。試合は非常に均衡が取れており、米国がボールの支配権を握るも、日本はブロックを作り上げ、体力が尽きるまで余裕を持って守備を展開した」と、こちらも敗れたチームの健闘ぶりを伝えている。 構成●THE DIGEST編集部
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