「アメリカに警告のメッセージを送った」 準々決勝で散ったなでしこジャパンを多くの海外メディアが高く評価。米放送局は「ベスト11」に長野風花を選出!【パリ五輪】
現地時間8月3日に行なわれたパリオリンピック女子サッカーの準々決勝で、日本代表はアメリカ代表に延長の末に0-1で敗れ、2012年ロンドン大会(準優勝)以来のメダル獲得はならなかった。 【画像】パリ五輪に挑むなでしこジャパン18人とバックアップメンバー4人を一挙紹介! グループステージでは初戦でスペイン相手に完敗したものの、ブラジル戦で劇的な逆転勝利を飾り、ナイジェリア戦では前半で勝負を決めるなど、試合ごとに調子を上げてきた「なでしこジャパン」が、これまで多くの名勝負を繰り広げてきた宿敵と相まみえた一発勝負の戦いは、一進一退の攻防の中でスコアレスのまま延長戦に突入した。そして前半アディショナルタイムの2分、トリニティ・ロドマンに右サイドの角度のない位置からのコントロールショットを浴びて失点、これを残り時間で挽回することはできなかった。 この120分間の戦いを、FIFA(国際サッカー連盟)の公式サイトは「前半は静かな展開で、米国がボールをほとんどの時間で支配したが、最も危険な得点機は日本がトランジションから生み出した。後半に入るとテンポが上がり、日本がより積極的に仕掛ける一方、アメリカも緊迫感を持ってプレー。時間が経つごとに緊張感が増し、両チームにチャンスが訪れるもスコアレスに終わり、延長戦ではロドマンが右サイドでロングボールを受け、ゴール左上隅にシュートを決めて米国に勝利をもたらした」と伝えている。 一方、AFC(アジア・サッカー連盟)の公式サイトは、池田太監督の「選手たちの努力が報われなかったのは残念だが、最後まで戦い抜き、素晴らしいチームであることを示せたことには満足している」とのコメントを紹介するとともに、「アメリカにとっては、パリ五輪のここまでの試合の中で最も厳しいものだったことは間違いなく、日本にも勝つチャンスがあったため、池田監督にとってはビタースイートな思い出となった」と綴った。 アメリカ・メディアの報道では、スポーツ専門チャンネル『ESPN』は、「(得点が生まれるまで)試合はプレーが遅く消極的な展開だったことで、観客から時折ブーイングが起こる中、両チームは苦しい戦いを繰り広げた。これを“チェスマッチ”と呼ぶのは甘いかもしれない。戦術的な機知が技術的なミスによって相殺され、突破口を見出せない状態が続いたからだ」と厳しく試合を評し、日本については以下のように言及している。 「日本はコンパクトな5-4-1の守備的陣形を敷き、これに対して米国は突破口を見つけるために個々の才能とプレーの正確さを要求された。これは3日前のオーストラリア戦で直面したものと似ていたが、日本はより才能があり、規律正しいチームだった。結果、米国は苦戦を強いられることになった」
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