NHK『あさイチ』『光る君へ』の美術チームがすごい!セットからエコへの挑戦を知り、番組の見方が変わった!
◆『あさイチ』のセット 最後に訪れたのが、『あさイチ』のスタジオ。同番組担当の鈴木奈穂子アナウンサーが、「『あさイチ』のセット全体のおよそ3割が再生素材でできています」と話し、それが何処かを説明してくれた。 MCとゲストたちが使っているテーブルの表面板は、廃棄された衣類や紙や木材でできているそうだ。さすがに、画面上からはなかなか見ることができない。 テーブルを触ってみると、布の暖かさを手のひらに感じ、「君たち布は、何処から来たのかな?」と、テーブルに話しかけたくなったが、周りに記者さんたちがいるのでやめた。廃材には釘を打った跡があり、それが渋い趣になっている。 鈴木アナウンサーによると、ゲストの人たちはこのテーブルを「可愛い」「お洒落」と言っているそうだ。セットの壁も古紙とプラスチックのリサイクル素材。情報をプレゼンするボードは、従来は石油由来のボードに合成紙を貼り付け使用していたが、段ボールに文字をダイレクト印刷し、リサイクルが可能。
◆サスティナブルを発信 鈴木アナウンサーは「『あさイチ』でもSDGsや環境問題を取り上げることが多くなり、セットの中からサスティナブルを発信できればと思っています」と話していた。 デザインセンターの内藤敦子副部長は、「2年半前から美術でプロジェクトチームを組み、再生素材を探しだしたり、サンプルを作るなど、エコな素材の導入を、徐々に広めている」と語った。 渋谷のNHKでは、2023年度のセットの廃棄量は2016年度に比べてマイナス45.5%になったそうだ。 テレビを見るのが大好きな私にとって、セットに関する知識を得たことは喜ばしい。次の日の『あさイチ』ではテーブルをじっと見ていた。ニュース番組でもセットが気になってしまった。まずい、この状態ではセットに目が行き、『光る君へ』のストーリーに集中できないかもしれない。その時は「NHKプラス」でじっくり見直そうと思う。
しろぼしマーサ
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