雨の日は危険がいっぱい! 梅雨にバイクで安全に走るための注意点とは?
例年より遅いものの、いよいよ梅雨の時期が到来しました。特に、バイクにとって、雨の日はかなりやっかいなもの。濡れた路面が滑りやすかったり、視界が悪くなるなどで、事故も起こりやすいですからね。 そのため、通勤や通学などでほぼ毎日バイクを使っているライダーはもちろん、ツーリング先などで突然の雨に遭遇した場合も、走る際に気をつけたいことは多いといえます。 そこで、ここでは、雨の日にバイクを運転する時に注意したい基本的なポイントについて、今一度おさらいをしてみたいと思います。 【画像】雨や濡れた路面での注意点をギャラリーで見る(17枚) 文/Webikeプラス 平塚直樹
「急」のつく操作をせずスムーズに走る
まず、最初は「急」のつく操作をしないことです。 特に、急発進や急ブレーキは厳禁。なぜなら、濡れた路面は滑りやすく、タイヤも温まりにくいためです。晴れた日と違い、雨の日はタイヤのグリップ力も落ちており、スリップやタイヤのロックで転倒するリスクも高くなります。雨の日は、なるべくラフなスロットルワーク、ブレーキングを避け、スムーズに走ることが賢明だといえます。 また、コーナーでも、できるだけバイクを傾けないようにしたいもの。バイクのバンク角が大きくなると、タイヤの接地面が少なくなり、特に、濡れた路面では、突然タイヤがグリップを失う危険性もあります。 そのため、コーナーでは、可能な限りバイクの車体を垂直に近い状態にすることが重要。もちろん、バイクは、車体を完全に傾けずに曲がることは難しいのは確か。でも、コーナー手前で十分に速度を落とし、旋回中もゆっくりと走ることで、可能な限り車体を立てることができ、スリップのリスクを極力少なくすることができます。
車間距離はいつもより多めに取る
さらに、前のクルマとの車間距離を、晴の日よりも長めに取るも大切です。例えば、前のクルマが急に止まったり、いきなり隣の車線から前方へ割り込んできた時。そんな時に、車間距離が短いと、急ブレーキをかけなければならず、スリップして転倒することだってありえます。 また、十分に車間を開けることで、より心や走りにゆとりを持ったライディングができます。特に、初心者など、バイクの操作に慣れていないライダーは、他のクルマの急な動きなどにも、できるだけ対応できるように、平常心を保ち、適切な回避操作ができるようにしておきたいですね。