仮想空間に合掌集落 南砺市と白川村、デジタル博物館開設
南砺市と岐阜県白川村は27日、Webサイト「白川郷・五箇山合掌造り集落 世界遺産センター(デジタル・ヘリテージセンター)」を開設した。南砺市の相倉、菅沼両合掌造り集落、白川郷のパノラマ映像や学術資料を一元的に見ることができる。インターネット上の仮想空間「メタバース」に合掌造り集落を整備し、散策を楽しめるようにした。 南砺市と白川村によると、全国で22の世界遺産があるが、デジタル博物館やメタバースを整備したのは初めて。両市村や観光協会のホームページで見ることが出来る。三集落は年間約280万人の観光客が訪れるが、連携した施設やソフトがなかった。 メタバースはNTTドコモなどの協力で同社の「MetaMe(メタミー)」を活用した。白川村荻町地区の合掌造り集落を基に、3Dのアニメで忠実に合掌造り集落を再現し、アバター(分身)を通じて散策しながら参加者同士が会話も楽しめる。三集落の上空の画像を楽しめるパノラマスカイビューや歴史・産業や世界遺産の価値を紹介した。学術資料は英語や中国語など外国語での公開を目指す。 白川村役場で記者会見が開かれ、南砺市文化・世界遺産課の平本光一課長、白川村教育委員会の田口貴之事務局長らが説明した。