バルセロナ、ガビ&ヤマル弾でビルバオとのスペイン・スーパー杯初戦に勝利!オルモが起用可能となる決勝ではレアル・マドリー対マジョルカの勝者と対戦
8日のスペイン・スーパーカップ、アトレティック・クルブ対バルセロナは2-0でバルセロナの勝利に終わった。 2019年からサウジアラビアでファイナル・フォー形式で行われるようになったスペイン・スーパーカップ。ジッダのキング・アブドゥッラーで開催される今季初戦のカードはコパ・デル・レイ(スペイン国王杯)王者アトレティックとラ・リーガ1位バルセロナの対戦だ。 バルセロナはこの試合直前、スペイン政府のスポーツ上級委員会(CSD)がダニ・オルモとパウ・ビクトールの選手登録を暫定措置で認めるといううれしいニュースが届いた。が、選手ライセンスの発行は9日となり、この試合で両選手は起用できず。フリック監督はGKシュチェスニー、DFクンデ、クバルシ、イニゴ、バルデ、MF後列カサド、ペドリ、前列ヤマル、ガビ、ハフィーニャ、FWレヴァンドフスキを先発させている。一方、アトレティックのニコは筋肉系の問題を抱えたためにベンチスタートとなった。 前半立ち上がり、バルセロナはアトレティックがいつものインテンシティーを発揮できていないこともあり、序盤から主導権を握る。カサドがクバルシ&イニゴの間に入るビルドアップで相手の右サイドハーフ、イニャキを引きつけることでバルデが比較的フリーでプレーでき、またペドリが圧倒的な判断の速さからファンタジーあふれるパスを連発した。 そうして17分、バルセロナが必然的に先制に成功。左サイドからの攻撃でバルデ、ハフィーニャ、ペドリ、ボックス内に入り込んだバルデと次々に縦パスを通していき、中央に折り返されたボールにガビが左足で合わせてネットを揺らした。なおゴールを決めたガビは、オルモのいるスタンドに向けて、腕を指差す彼のゴールパフォーマンスを見せていた。 リードを得たバルセロナは、その後ハフィーニャ、ヤマルがGKウナイ・シモンと1対1になる場面を迎えるも決め切れず。その後、徐々にアトレティックが攻勢を強め、前半終了間際にはユリのクロスからイニャキがシュートを放ったが、これはシュチェスニーに止められた。試合はバルセロナの1点リードで折り返す。 迎えた後半、バルセロナは52分に追加点を獲得。中盤でのボール奪取から、ガビがヤマルを狙ってスルーパスを出す。17歳FWはターンしながら右足でボールをトラップし、スピードを落とすことなくそのまま前進してボックス内に侵入。左足のシュートでウナイ・シモンを破った。 リードを広げたバルセロナは56分、ハフィーニャのクロスにゴール手前のレヴァンドフスキが合わせるも、押し込むだけのボールは枠の右に飛んでしまった。フリック監督はその後、ヤマル、ガビ、レヴァンドフスキを下げてフェルミン、フェラン、フレンキー・デ・ヨングを入れる。対してバルベルデ監督はニコ・ウィリアムズらをピッチに立たせた。 終盤は、バルセロナは落ち着き払いながらボールを回し、アトレティックは一縷の望みをつなぐために積極的な攻めを見せる。アトレティックは83分、ニコのスルーパスからデ・マルコスがネットを揺らすもオフサイドの判定に。また86分にはフレンキーのパスミスを拾ったイニャキがボックス内に入り込みシュートを決めたが、こちらはイニャキにボールが届く前にアトレティックの選手が触れていたとして取り消しとなった。 カサド、バルデをジェラール・マルティン、エリック・ガルシアに代えて守備を固めたバルセロナはボールを保持する意識をより高め、アトレティックのゴールを最後まで許さずに試合終了のホイッスルを聞いた。 なおバルセロナは12日に行われる決勝でラ・リーガ王者レアル・マドリー対コパ準優勝マジョルカの勝者と対戦する。