『幻想水滸伝』が発売された日。白話小説『水滸伝』がモチーフで、108人もの仲間が登場するRPG。東野美紀さんの手掛ける音楽も素晴らしかった【今日は何の日?】
※本記事は、2023年12月15日にアップした記事を再編集したものです。 KONAMIから発売されたRPGシリーズの1作目 【記事の画像(4枚)を見る】 いまから29年前の1995年(平成7年)12月15日は、プレイステーション(PS)用ソフト『幻想水滸伝』が発売された日。 中国で書かれた伝奇小説『水滸伝』をモチーフにした『幻想水滸伝』シリーズの1作目となる本作。なんといっても最大の特徴は108人の仲間が登場すること。最近のスマホゲームでは多くのキャラクターが登場しますが、当時“100人以上”というのはとんでもないインパクトがありました。 全員がバトルに参戦するキャラクターというわけではないものの、発明家や鍛冶屋、僧侶、宿屋の主人など、それぞれ得意なことが異なる人物が一丸になって戦争を戦い抜いていくところこそが本作の魅力とも言えます。主人公が中盤以降で本拠地を手に入れると、仲間が集まってくるようになります。仲間が増えると賑やかになって、施設も発展していくので楽しかったです。 キャラクターが多いので全員を振り返るのは難しいですが、仲間になるとフィールドでダッシュできるようになるスタリオン、ご飯を奢ると仲間になってくれる虎のマスクをかぶったフー・スー・ルーなど、いろいろいましたね。スタリオンのように続編でも登場するキャラクターは、ふたたび出会えたときにうれしかったです。 とくに、『I』と『II』はシナリオもつながっているため、フリックやビクトールのように両作ともメインストーリーでガッツリ絡むキャラクターというのも少なくなかったですね。 本作のストーリーは赤月帝国五将軍のひとり、テオ・マクドールの子息である主人公が、親友のテッドから27の真の紋章のひとつ“ソウルイーター”を受け継いだことで、帝国に命を狙われるようになるというもの。帝国軍に反旗を翻すべく結成された解放軍を率いて戦うことになり、すべての仲間を集めるとストーリーの展開が変わるという仕掛けが用意されていました。 バトルに関しては、キャラクターと敵のレベル差によって経験値が上がる仕様のため、ふだん使っていないキャラクターもちょっと戦闘をさせればすぐに1軍のキャラクターに追いつくことが可能。そのため、いろいろなキャラクターを活躍させることができて楽しかったです。 また、大軍どうしが激突する“戦争イベント”と1対1で戦う“一騎打ち”が存在し、特殊なバトルが燃えるシナリオをいっそう盛り上げてくれました。 音楽は『グラディウス』や『沙羅曼蛇』なども手掛けていた東野美紀氏。『幻想水滸伝』の曲はこれまでとは違ったクラシックや民族音楽のような雰囲気に驚きました。とても多彩な方だなと思います。 この記事を読んで本作を遊んでみたくなった方に朗報! 2025年3月6日に『幻想水滸伝 I&II HDリマスター 門の紋章戦争 / デュナン統一戦争』が発売予定です。対応機種はNintendo Switch、プレイステーション5(PS5)、プレイステーション4(PS4)、Xbox Series X|S、Xbox One、PC(Steam)。いまから楽しみですね!