PCR拡充が必要 専門家会議が会見(全文1)他国と比べて明らかに少ない
日本はCTスキャンが多い国
さて、そうなると死亡数は実はPCRが少ないから死亡数が低く見積もっているんじゃないかということも当然そういう疑問がありますが、実は2番目のところに書いてありますけども、確かに本邦ではPCR検査は少ないけれども、日本の医療制度というのはもともと肺炎サーベイランスみたいなものをやって、肺炎が起きたら引っ掛けようという、そういうことで、肺炎を起こすような症例については、日本の医療制度は皆さんご承知のように、PCR検査はほとんど少ないけど、CTの数はこれ、世界的に見てもものすごく多い国です。 従って、医療制度も比較的しっかりしている。なかんずく、CTスキャンは世界で一番多い、最も多いかどうかは私はあれですけど、最も多い国で、そういう意味では肺炎を起こすような重症な症例について多く見落としているということは、全部を引っ掛けているわけでは、最近になって路上で残念ながら亡くなって、あとになってPCRとういこともありましたね。それは本当に残念なことです。しかし、大多数の重症者、肺炎を起こすような人は日本の医療制度はPCRはそれほどやってないけど、探知できるようなシステム。そういう中ではこの死亡者数というのは、正確な数を表していると。ほぼですね。絶対的な正確さはないと思いますが、ほぼ正確、そういう意味ではほかの国と比較するベースには乗っていて、そういう中で日本の死亡者数は、あるいは死亡率は圧倒的に低い。
検査が多い国よりも死亡数が少ない
これはいい悪いじゃなくて、まあいいですね、少ないほうが。PCR検査の数に、実はたくさんやってる検査が多い国のほうが死亡数が多いという。そのことで私は何も判断はしてませんけど、事実としてはそういうこともあって、そういう日本の場合には死亡数が少ないと。しかし、次のスライドを見てください。 そうは言っても、私はそれで日本が全て完璧で、今が非常に良好な状態で完全にすべきことがないなんて言ってんじゃ、むしろたくさんあります。今の日本がこれから長丁場やっていく上には改善すべき問題があります。しかも、これは日本における新規死亡者の数ですね、このだいだい色の線が累積、こっちが、青が新規の死亡者ですけど、徐々に拡大傾向にある。で、われわれはなんとかして、今まで世界では最も低い死亡率を、できれば維持したいですよね。これをするためには、やっぱりかなりの努力が必要で、今の現状に満足なんてことは決してないんで、やるべきことがたくさんあります。 そういうことで、これは、なかなか今までお見せする機会がなかったんで。これは専門家委員会として初めてだと思いますが、実は厚生省のホームページなんかも見られている、もう2月から、正式にはちょっと覚えてませんけど、1月の下旬か2月からは、実はホームページには各県ごとの検体、やった数、それから陽性になった数を累積でやってるから、引き算をすれば一定期間にどれだけ新規の検体数っていうのは分かるんですけど、なかなかそれについて一般の人が、一部の一生懸命見られている人はあれですけど、一般の人はたぶんそれほど知らないと思うんですけども、実は、次のスライドいってください。 これが実は横、縦線のだいだい、オレンジ色ですか、のあれが、日ごとの検体数です。これは一部の公的なあれと民間の、入ってます。完全な正確な検体数が得られているわけではありませんけど、だいたい大まかなことは言えて、何が言えるかというと、先ほども示しましたよね、こういうグラフが。これと一緒のグラフですけど、縦のは。間違いなく検体数は増えてきています。特に3月の6日。 そういう中で、実はこの青い棒線の陽性率は、だんだんと下がってきている。これは全国的に見ても、地方でも、だいたい大きな傾向。検体数はだんだんと増えている中で陽性率は下がってきている。