PCR拡充が必要 専門家会議が会見(全文1)他国と比べて明らかに少ない
フィジカルディスタンスも重要
それが1つは、1番目は、いわゆるフィジカルディスタンス、ソーシャルディスタンスといっていましたけど、身体的な距離をしっかり取るということ、これは極めて重要ですね。感染症対策でワクチンなんかがないときの、これはもう19世紀的な、古典的な方法ですけど、フィジカルディスタンス、身体的距離を取るということが1つ。それからもちろん、手なんか洗うということは重要ですね。 それと最後、ちょっと私が強調させていただくのはマスクですね。マスクについてはいろんな評価がありましたよね。あんまりやっても効果がないんじゃないか、あるいはあるんじゃないかということがありましたけど、ここに来ていろんな、WHOなんかもそうですけど、いろんなサイエンスのコミュニティーが、1つ大まか合意が出てきたと思うんです。それはその中で最も大事なことは、実はこのコロナの感染症で最近はっきりとしてきたことは、発症する2日前と発症してすぐの期間が一番ウイルスの排出、これは英語でシェディングといいますけど、これが非常に強い。シェディングが多い、ウイルスの排出量が多いと。
欧州でもマスクをつけはじめた
そうするとどういうことかというと、感染はしてるんだけど症状がない人がほかの人に感染を起こす可能性があるわけですよね。そうしたことを防ぐために、ぜひマスクをしてくださいというのは、新たなエビデンスが出てきたということで、マスクというのは、距離が多くなればいいですけど、なるべく正面切っての会話はやめてくださいということを言ってますが、実はそうは言ったって正面で会話をせざるを得ないことがありますよね。そういうときには、例えば2メートルか1メートルか、距離が近いときは必ずマスクをしてくださいと。必ずというか、してくださいと。それによってリスク、このマスクということに対して、今まではちょっと分からないところがありました。われわれのサイエンティフィックなコミュニティーの中でもいろんな意見。だけど今はそういうことでヨーロッパなんかもみんなマスクをしだしたというのは、そういうことだったと思います。 そういうことで、私どもが強調したいのは、先ほど言った3つの原則ですね。フィジカルのディスタンスと、それから手を洗うということと、今言ったような理由でのマスクの使用という、この3原則を頭の中に入れて、それぞれの場面、生活の場面、仕事の場面、スポーツの場面で、それをうまく活用してくださいと。具体的な例はわれわれのいろんな、この前の10のポイントもそうですし、今日紙に書いてあるのもそうですけど、あれは1つの例ですので、それをうまく活用してくださいと。 で、事業者、いろんな事業者ありますよね。レストランだとか、スポーツセンターとか、いろんな講演とか、そういうこともいろんな工夫を、もちろん基本的な考え方はわれわれ示しましたけども、さっき言った3つの原則を頭に入れて、それぞれの場所、働く場所等々で工夫をしてくださいというのが、この長丁場に備えた新しい生活様式ということで、今日は具体的にはちょっと割愛させていただきます。 ということで、予防、事業、次のページをお願いします。ということで、業種ごとの予防ガイドラインということで、われわれが大きな、基本的な考えをつくりますから、それを基に各業種はガイドラインを作っていただきたいと。それは工夫ですね。どこの業種でも同じような、統一したのはできませんので、それぞれ状況に合わせたガイドラインを作っていただければと思います。