PCR拡充が必要 専門家会議が会見(全文1)他国と比べて明らかに少ない
PCR等検査の対応に関する評価
さて、今日は補論ということですけど、PCR等検査の対応に関する評価ということで、これ実はわれわれのPCRのことは今まで申し上げましたけど、これにそれほど集中して説明する機会がなかったということもあったと思うんです。ところが、多くの人がこのPCRについてはご関心がありますよね。そういうことで私は今回、1カ月の緊急事態宣言が終わって、さらにまた新たなお願いを国がするということで、私どももそれを今日、諮問を受けて、一応いいんじゃないですかと言った。そういう関係もあって、その中でPCRについての関心が、今日そういう場を、少しこのことに説明をさせていただきたいと思います。次のスライドをお願いします。 これはもう本当に皆さん、いろんなところでいわれているように、実はPCR、日本の10万人当たりのPCRの検査数というのは、単純な比較は難しいものの、他国と比較して明らかに少ない。これは間違いないですね。PCRの検査、これは黄色のほうが10万人当たり、白いほうが絶対数ですけど、いずれも日本は最も少ない国の1つといっていいと思います。これは確かです。
検体数が増えてきた
さて、そういう中で日本はPCR検査が少ないといわれていながらも、3月、次のスライドありますかね。3月の6日に、最初は行政検査だったわけですけども、なんとかニーズに、必要な人にしっかり検査ができる必要があるというので、行政検査機関だけではなかなか難しいということで、3月6日にPCRが保険適用になって、民間でもできるということになって。それから徐々に上がってきて、これはいろんなカテゴリー別に、青は地衛研だとか、黄色は民間だとかっていう、これを合わせたもので、徐々に波はありますけど、これ横は日にちですね。少しずつ、ほかの国に比べては低いですけど、わが国の中では少しずつではあるけども、PCRの検体数が増えてきたという数字であります。 さて、今度は検査の、そういう中で、増えてきたという中で、次が陽性率についてです。これは陽性率です。検体の陽性率というのは、イタリアとか、シンガポールとかアメリカ、こっちですね。右側のほうよりも日本はかなり低いところにきてますね。ドイツと一緒ぐらいの。で、ニューヨークステートは、イギリスなんかは26.9%、アメリカは35%近い。日本はPCRの陽性率は【5.8 00:12:11】というような、これも比較的低いということです。 さて、新型ウイルスの死亡者ということですけども、日本は重症化をなるべく防ぎたい、死亡者数をなるべく少なくしたいということが重要な目的の1つだということは、ずっとやってきたわけですね。つまり感染自体を全部ゼロにするということは、このコロナウイルスでは難しいということで、そういう中で死亡者、重症者を防ごうと、なんとか防ごうというのがわれわれの主たる目的の1つだったということです。そういう中で、じゃあ死亡数、あるいはこの絶対的な死亡、絶対数がこれは白、それから黄色のほうが人口10万当たりの死亡数を各国別に比べたのがこれです。これで見ると、日本は人口10万単位のものも、それから絶対数も、死亡数、これは圧倒的に低いということが分かります。