年末に「ご縁」について振り返る。直感が来たら、ピョンと乗る勇気を持とう【フリーアナウンサー住吉美紀】
フリーアナウンサーの住吉美紀さんが50代の入り口に立って始めた、「暮らしと人生の棚おろし」を綴ります。 【画像】住吉さんは白無垢で!春日大社での鹿と一緒の結婚写真 2024年も年の瀬だ。年末はなんとなく振り返りたくなるものだ。日常より少し大きな視点で一年を振り返って毎年思うのは、「ご縁」なしでは今年もここに辿り着いていない、という出会いの不思議。ご縁のおかげで今ここに座っているという、つながっていく面白さだ。 今月、縁あって、久しぶりに奈良を訪れた。実は奈良は、およそ8年前に夫との結婚式を挙げた場所だ。夫は岩手出身だし、私も奈良にルーツがあるわけではない。結婚の年に、たまたまラジオの取材で訪れた奈良に、直感的に、強く「ピン」と来てしまったのだ。 何にピンと来たかというと、奈良の土地の空気、そのおおらかなテンポ感。歴史の雄大さと神聖さを感じさせてくれる場所の多さ。奈良ホテルの昭和モダンの美的な快さ。そして、奈良の人の人懐っこい優しさ。 帰宅してすぐ私から夫にお願いして、家族にも理解してもらい、春日大社で式を挙げ、奈良ホテルで披露宴を催した。友人知人も旅行気分で、私の直感から始まったイベントに付き合ってくれた。それを機に奈良に縁ができて、時折、訪れるようになった。 そのしばらく後の、あるパーティ。親しくしている方の紹介で出会ったのが、春日大社の元権宮司で作家、奈良県立大学や放送大学客員教授の、岡本彰夫先生だ。権宮司を13年務められ、春日大社で途絶えていた神楽や神饌、祭儀の復興に尽力された方だ。私にとって特別な神社、春日大社の中心でお務めになっていた方と、こうして平場で巡り会えるとは! 鳥肌が立った。 岡本先生はかねてより日本の古くからの文化・伝統の真髄を掘り起こし、研究し、伝えることに力を注ぎ、人材育成塾を各種創設されていた。私も、先生との出会いを機に入塾させていただくことになり、今も人として大切な様々なことを教えていただいている。 今月、奈良を訪れたのは、岡本先生の古希をお祝いする会に出席するためだ。全国に数百名いる教え子のうち200人ほどが奈良ホテルに集まる、盛大な会だった。しかし、教え子思いで、ウルトラ面倒見が良く、お人柄温かい岡本先生がご自分がお祝いされることに終始するわけがなく、翌日、先生は私たちのために、貴重な学びと体験いっぱいの「奈良スペシャルツアー」を企画してくださった。
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