巻き返し期する西武が元ソフトバンクの鳥越裕介氏を招聘へ、若手野手陣の底上げに辣腕期待
来季最下位からの巻き返しを目指す西武が、ソフトバンクやロッテでコーチを務めた鳥越裕介氏(53)の招聘(しょうへい)に動くことが23日、分かった。ヘッドコーチ格で招くことで調整をしており、低迷するチームの立て直しに向けて辣腕(らつわん)ぶりに期待を寄せる。 ■SNS騒然…監督休養の松井稼頭央さんがベルーナドームに【写真】 西口文也2軍監督(51)を昇格させて新たな船出を目指す方針を固めている西武は、頼もしい名コーチの入閣に乗り出す。ソフトバンクでは2007年から11シーズン指導を行い、常勝軍団の構築に大きく貢献。18年から加わったロッテではヘッドコーチを務めるなど、高い指導力に定評がある。 大分・臼杵高出身の鳥越氏は明大から1994年に中日入りし99年途中にトレードでダイエー(現ソフトバンク)に移籍。3度のリーグ優勝、2度の日本一に主に遊撃手で貢献した。2006年限りで現役引退後は2軍監督などを歴任した。 今宮健太を球界屈指の遊撃手に育てるなど卓越した指導で守備力を磨き上げ、17年にチームはシーズン守備率9割9分3厘のプロ野球新記録を樹立。1軍コーチとしても4度のリーグ優勝、4度の日本一に貢献し17年限りで退団した。 ソフトバンク、ロッテ時代を通じて妥協を許さない厳しい指導スタイルの一方で、情の厚さで多くの選手から慕われた。西武は高い投手力を誇る構成で、野手の成長が何より急務というチーム事情だ。若手の多い西武で戦力の底上げに期待が懸かる。
西日本新聞社