ヒマワリで伝える「ありがとう」 16日は父の日 「西岬ヒマワリ」出荷最盛期 千葉・館山
ヒマワリで感謝を伝えよう-。16日の「父の日」に贈る花として人気のヒマワリの出荷が全国有数の産地、千葉県館山市西岬(にしざき)地区で最盛期を迎えている。明るい色合いが初夏の空に映える小ぶりのヒマワリ。栽培農家は刈り取りや出荷作業に汗を流す。 西岬地区で出荷するヒマワリは「西岬のひまわり」としてブランド化され、父の日のプレゼント用などとして定着している。水はけのよい砂地で栽培するため、細く硬い茎は丈夫で、長持ちするのが特徴だ。 「サンリッチパイン」など約15品種を栽培する山崎佑太さん(40)は連日、早朝からヒマワリを刈り取り、余分な葉を落とすなど作業に追われている。今季は天候に恵まれ順調に育っているという。山崎さんは「買ってくれた人たちが笑顔になってくれれば、作り手としてとてもうれしい」と白い歯をみせる。 出荷は、東京・太田市場を中心に8月下旬まで続く。JA安房によると、西岬地区全体で今季は例年並みの120万本の出荷を予定している。 かつて西岬地区ではソラマメなどを栽培していたが、砂地栽培に適しているヒマワリに切り替え、市場から高い評価を得るようになったという。千葉県から入荷したヒマワリが並ぶ東京・品川駅前の花屋の店員は「父の日のプレゼントに、ヒマワリもバラと並んで人気が高い」と、父の日商戦に力を入れる。(岡田浩明)