WRC、2025年は王者のカーナンバー『1』が復活へ。初チャンピオンのヌービルが使用
WRCに参戦するヒョンデのティエリー・ヌービルは、2025年シーズンのカーナンバーに『1』を使用。WRCでは3年ぶりに王者のナンバーが復活することとなった。 【動画】命懸けの戦いの記録:2024年モータースポーツ大クラッシュ集 ヌービルは2024年シーズンにチームメイトのオット・タナクとの争いを制して、初のチャンピオンに輝いた。すでに2025年シーズンの開幕まで1ヵ月となっているが、そのヌービルは王者の証たる番号を、3年ぶりにシリーズで復活させることを選択した。 カーナンバー1と言えば王者の証だが、ここ2年間は使われてこなかった。カッレ・ロバンペラ(トヨタ)は、自らの個人ナンバー69番を使い続けていたからだ。 最後に1番が使用されたのは、2022年のセバスチャン・オジェまで遡る。ヌービルはトレードマークとなっていた『11』から一桁減らし、3年ぶりにカーナンバー1を復活させることになる。 「クルマに”1番”がついていたのは秘密でもなんでもないけど、これからはその”1”が一桁だけになる。楽しみでしかたないね」 ヌービルはカーナンバーについてmotorsport.comにそう語った。 念願の初チャンピオンとなった今、ヌービルは母国での祝賀イベントも経験し、この成果を実感し始めているという。 「正直、良い気分だよ。言うまでもないけど(チャンピオンは)今シーズンだけじゃなくて、過去数年間のハードワークに対する最高の報酬だからね。素晴らしいと同時に挑戦的な旅だったのは確かだけど、誇りに思っている」 「ベルギーでは戻ってきたときに2000人以上の人が集まった素晴らしいお祝いの場もあったんだ。最高の瞬間だったし、決して忘れることはないだろう」 「たくさんの人が僕以上に喜んでくれているのを見て驚いたよ。シーズンを通じてたくさんの人が僕のことを応援してくれているのがよく分かったし、ついに(チャンピオンを)達成できたことにホッとした」 WRCの2025年シーズンは1月23日に、伝統のモンテカルロでスタートする。
Tom Howard