能登豪雨で不明の中3遺体か 福井沖で発見、着衣に名前
福井海上保安署は1日、福井県沖で女性の遺体を発見したと明らかにした。石川県能登地方の記録的豪雨で連絡が取れなくなった輪島市の中学3年喜三翼音さん(14)の可能性があるとみて、身元確認を急ぐ。着用していたジャージーに「喜三」の文字が確認できたという。能登半島地震の発生から9カ月となり、被災地では地震被害に加え水害からの復旧作業に追われ、倒壊した家屋の解体など、復興への影響が懸念される。 地震の死者は家屋倒壊による直接死と災害関連死を合わせて石川県で計397人。新潟県2人、富山県2人を含めて計401人となった。石川県ではさらに11人の関連死認定が決まっており、死者総数は412人となる見通しだ。 豪雨の死者は石川県内で13人。県によると、喜三さんと、輪島市の中山美紀さん(31)の安否が分かっていない。 福井海保によると、遺体は9月30日午後、福井港の約40キロ沖で漁船が見つけた。