【空手】岐阜が香川の連覇を止めて初優勝、女子は京都が4連覇…全日本選手権団体組手
◆第52回全日本空手道選手権大会・第3回全日本空手道団体形選手権大会第1日(7日、東京武道館) 伝統空手の日本一を決める大会の団体戦が行われ、都道府県対抗の男子組手は岐阜県が香川県の連覇を阻止して初優勝、女子組手は京都府が4連覇を達成した。 男子は3年連続で決勝進出していた東京都が初戦で敗退する波乱。岐阜県は強豪の大阪府、千葉県を破って初の決勝進出を決めると、決勝では大将戦を終えて2勝2敗1分と決着が付かずに代表戦に。次鋒に続く2回目のコートに立った豊田陽也(近大工学部3年)が、1―1のまま迎えた残り52秒に1本を決めて勝ち越し、その後は3連覇を狙う香川県の猛烈な反撃を最後まで耐えた。豊田は「絶対勝てると信じていたので、焦りはなかったです。今日は大阪など(の強いチーム)に1つづつ勝って選手の気持ちが一つになった気がする。まだ実感はないですが、みんな優勝できると思っていたのでほっとしています」と笑顔を見せた。 一方、4連覇を果たした女子は京産大(京都)生で編成した4人で、4回目の優勝に抱き合って喜んだ。いずれも華頂女子高(京都)出身で、うち3人はコロナ禍で高校総体や選抜大会が行われなかった4年生。京都の監督を務めた同高の荒賀知子監督は、「4連覇への重圧はありましたが、良くやりました。高校で悔しい思いをした学年ですが、優勝できて最高です」。卒業後も空手を続ける主将の小堂利奈以外の4年生はこれが集大成。小堂は「このメンバーで最高の終わり方でした。4連覇はすごいこと。財産です」と、仲間と写真に納まった。 また、団体形の3位決定戦まで行われ、男子は国士舘大(東京)が駒大(東京)に勝利、女子は八雲学園高(東京)が日本航空高(山梨)を破ってそれぞれ3位に入った。8日の決勝では男子が全空連推薦と群馬県選抜、女子が駒大と国士舘大で日本一を争う。
報知新聞社