受験生の“計画どおり勉強”実は危険な考えの理由。100%よりも80%ぐらいがむしろちょうどいい
記憶力や論理的思考力・説明力、抽象的な思考能力など、「頭がいい」といわれる人の特徴になるような能力というのは、先天的に決められている部分があり、後天的に獲得している能力は少ないと考える人が多いのではないでしょうか。 その考えを否定するのが、偏差値35から東大合格を果たした西岡壱誠氏です。漫画『ドラゴン桜2』(講談社)編集担当の西岡氏は、小学校、中学校では成績が振るわず、高校入学時に東大に合格するなんて誰も思っていなかったような人が、一念発起して勉強し、偏差値を一気に上げて合格するという「リアルドラゴン桜」な実例を集めて全国いろんな学校に教育実践を行う「チームドラゴン桜」を作っています。 【漫画で読む】『ドラゴン桜』模試が終わった生徒たちに対して、桜木先生が語った意外な話
そこで集まった知見を基に、後天的に身につけられる「東大に合格できるくらい頭をよくするテクニック」を伝授するこの連載。連載を再構成し、加筆修正を加えた『なぜか結果を出す人が勉強以前にやっていること』は、発売後すぐに3万部のベストセラーとなっています。連載第152回は100%計画どおりに勉強できない悩みについてアドバイスします。 ■想定どおりに勉強が進まない悩み みなさんは、自分で決めた目標やスケジュールをそのとおりに実行することができるタイプですか?
それとも、スケジュールどおりにいかなくなってしまうタイプですか? 受験直前期ということもあり、僕らのところには「なかなか想定どおりに物事が進まない!」「この前の模試がダメだった」「決めたスケジュールどおりに勉強が進まない」といった悩みがよく送られてきます。 正直に言うと、この「想定どおりにいかない」という悩みは、なんの問題もないことだと僕たちは考えています。むしろ、この時期に「うまくいっている」という受験生のほうが大問題なのではないか、と。
一体なぜそんなことを言うのか? 漫画『ドラゴン桜』では、模試が終わった後の生徒に対して、桜木先生がこんなことを言うシーンがあります。 ※外部配信先では漫画を全部閲覧できない場合があります。その際は東洋経済オンライン内でお読みください ここでも描かれているとおり、「うまくいった」「計画どおりだ」と考えるのではなく、「もっとこうするべきだった」と考えられているということは、「わからないところがわかっており、それをバネに成長できる」ということが言えるのだと思います。