大谷翔平がもうカリスマ化?安倍トランプ会談で話題になりボクシング世界王者・井上尚弥も「オーラがある」
今年最も活躍したプロアスリート、団体を表彰する第51回日本プロスポーツ大賞の受賞式が20日、東京・赤坂の「ホテル・ニューオータニ」で行われ、ベーブ・ルース以来の“二刀流”としてメジャー挑戦初年度に4勝、22本塁打、10盗塁の成績を残したエンゼルスの大谷翔平(24)が内閣総理大臣杯大賞を受賞した。殊勲賞には2試合連続1ラウンドKOの衝撃を与えたWBA世界バンタム級王者の井上尚弥(25、大橋)、W杯でベスト16進出のサッカー日本代表、日本一連覇を成し遂げたソフトバンク・ホークスが選ばれた。また最高新人賞は11勝を挙げた横浜DeNAの東克樹(23)。各スポーツ界を代表する面々は口を揃えて大谷を「オーラがある」と評するなど24歳にして大谷がカリスマ化しつつある。
トランプ大統領「大谷は俺の次にいい男だ!」
会場の出入り口に異常な数のSPが配備されていたので「何事か?」と訝しがっていたら、これまで一度も出席したことのない安倍晋三首相が受賞式に内閣総理大臣杯大賞のプレゼンターとして登場した。消費税増税の導入前で支持率が下がり始めているタイミングで“めざとく”日米のスターに擦り寄ってのツーショット。 安倍首相は、今年の大谷の活躍ぶりを数字で紹介した上で、「まさにベーブ・ルースを越える快挙と言っていいのではないか。天は二物を与えずと言いますが、打ってよし、守ってよし、走ってよし」と大絶賛。この4月にトランプ大統領と会談した後の夫婦での食事会で大谷が話題に挙がったというエピソードトークで会場を沸かせた。 「夫婦で食事をしていましたら、いきなりトランプ大統領が『大谷選手というのは凄いな』」と言うんです。(メジャーの試合で)彼を紹介するとき、『イッツショータイム!』とアナウンスが流れるそうですが、『SHOは凄いな。日本でも人気なんだろう?』と(トランプ大統領に)聞かれ『人気の秘密はいい男なんです』と話したんです」 安倍首相の秘書がスマホで大谷選手の画像を検索して示すと、それを見たトランプ大統領は、「やっぱりいい男だなあ。メラニア!どうだ? いい男だろう? 世界で俺に次いでいい男だ」とジョークを言って場を和ませたという。 「アメリカでも日本男児、ここにありを示してくれた。けがを乗り越えての八面六臂の活躍、快挙、日本人として誇りに思います。さらに大活躍をしていただくことを期待したいと思います」 安倍首相が総理大臣杯を授与すると、お返しに大谷はサイン入りの背番号17のユニホームを安倍首相に渡した。 安倍首相の“政治家トーク”は別にして、大谷と受賞式で同席することになった他のプロアスリートも「オーラがあった」と口を揃えた。大谷が早くもカリスマ化しつつある。 日米の新人王としてツーショット写真を撮影したひとつ年下の東は、「初対面ですが、握手した手が大きくオーラを感じた。すごく大きくて僕が子供のように感じた」と感激。 WBSS(ワールドボクシングスーパーシリーズ)で衝撃の70秒KO劇を演じて世界中に「INOUE」の名前を発信。米国の権威あるボクシング専門誌「リング誌」の表紙まで飾った、ひとつ年上の井上も「普段、他競技の選手と会う機会はないんですが、大谷選手なんかは、凄く大きくてオーラがあった。会っただけで刺激を受けた。裏では、ちょくちょく、プライベートな会話もさせてもらった」という。 また世界3大レースの「ル・マン24時間」で悲願の総合優勝を果たし、史上初の「日本車で優勝した日本人ドライバー」「日本車でポールトゥウインした日本人ドライバー」の栄誉に輝き「特別賞」を受賞した中嶋一貴(33)も大谷に触れ「大谷選手のサイズ、日本人離れしたスタイルはすごく印象に残っています」と目を細めた。中嶋はF1ドライバーだった中嶋悟氏の息子で、日本プロスポーツ大賞での表彰は、親子2代続けての快挙となったが、モータースポーツ界のトップから見ても大谷は特別なのだろう。