球春到来、プロ野球とJリーグのキャンプを比較する ── 日程表つき
球春到来。プロ野球の春季キャンプが2月1日、一斉に始まりました。今回は野球やサッカーの春季キャンプが行われる開催地に着眼してみたいと思います。
セ・パ両リーグの春季キャンプの日程を表1にまとめました。今年はオリックスが沖縄県から宮崎県にキャンプ地を変更したことにより、宮崎:5球団 沖縄:9球団という構成になっています(巨人と広島が両県で実施するため延べ数でカウントしています)。
注目チームは
宮崎の注目はソフトバンク松坂、オリックス中島といったメジャーからの復帰組や、ソフトバンクを指揮する工藤新監督、巨人阿部やオリックス金子ら一流選手のプレーが見物です。一方の沖縄も再び広島です。なぜかというと、黒田の合流が17日と言われており、沖縄キャンプからの参加予定(ファンの方ご注意ください!)だから。前田・黒田と並ぶブルペン練習は必見ですね。
Jリーグでは?
続いて表2では野球同様にJリーグの春季キャンプ日程をまとめました。プロ野球と違い、グアム(柏、大宮)やタイ(名古屋、横浜FC)、インドネシア(G大阪)といった海外でキャンプをするチームも見受けられます。野球と根本的に違うのは、数回に分けてキャンプを行う点です。多いチームでは3回も場所を変えてキャンプを行っています。それでも最終的には宮崎や鹿児島といった多くのチームがキャンプを実施している場所へ移動してくる傾向が見られます。
キャンプの目的は
その理由は、やはり多くの試合が組める環境がそこにあるから。キャンプの目的は、野球・サッカー関係なく1年間戦える体力を付けることと、その上で実戦感覚を取り戻すこと。それらの目的を果たすためのキャンプ地選びや移動が欠かせません。そして、今年宮崎にキャンプ地を変更したオリックスの理由もずばりそこが関係しています。これまで22年間宮古島で春季キャンプ(1軍)を行ってきたわけですが、練習試合やオープン戦等の日程調整といったチーム強化に関する点から変更を決めました。 また、野球の春季キャンプと言えば昔は「海外」が連想されたかと思います。実際、90年代には多くの球団が実施していましたが、2007年のロッテ(オーストラリア)を最後に行われていないのが現状です。こちらもコストや移動による肉体への負担などを総合的に判断した結果、変更を決めました。まさに時代の流れといったところでしょうか。