楽天、みずほFGと提携強化 楽天カードの株式約15%を譲渡、「提携カード発行」「法人サービス拡充」など実施
「みずほ楽天カード」を12月から提供
業務提携の具体的な取り組みとして、提携カード「みずほ楽天カード」を発行する。楽天ポイントがたまり、ATM手数料も優遇されるクレジットカードを12月から提供する予定だ。 さらに、来春以降に予定している、みずほ銀行のみずほマイレージクラブのリニューアルにおいて、新たに提供予定のポイントサービスでの連携など、さらにお得に利用できる特典を検討していく。 「楽天市場」では、楽天ユーザーの方が簡便に申し込みでき、即時に審査結果が得られ、繰り返し利用することができるデジタル分割払い機能の導入に向け、検討していく。顧客のニーズに合わせた支払手段の一つとして、楽天カードにデジタル分割払い機能を付帯させることのフィージビリティも協議・検討していく。 <法人・加盟店向けサービスも強化> 法人・加盟店に向けては、楽天Gや楽天カードが保有する加盟店向け決済機能や取引データ、みずほFGが保有する企業向け資金繰り支援ノウハウや各種決済サービスを組み合わせ、新しいソリューション(回収業務の効率化や精算業務のDXなど)を協働で提供していくことを検討していく。 その一環として、楽天カードとUC、オリコは、それぞれのノウハウを活用し、楽天Gが展開するサービスに関わる約90万社の加盟店などの事業者を中心とした法人に対し、より弾力的に信用供与可能となる新しいビジネスカード(法人向けカード)を発行することを検討していく。 <共通業務の効率化を図る> みずほFG、オリコ、楽天Gの各社のクレジットカード事業におけるアクワイアリング業務やバックオフィス業務などの共通業務の効率化を図ることで、さらなる付加価値の高いサービスの実現を模索していく。アクワイアイング業務においては、各々が有する数百万の加盟店網の有効活用として加盟店の相互開放や加盟店開拓などを模索する。 昨今、社会問題となっているクレジットカードの不正利用について、その手口及び対応策を両グループで共有し、クレジットカード業界全体の不正被害の削減への貢献についても模索する考えだ。 これらの取り組みにとどまらず、両グループの顧客が、さらにお得で、便利に、双方のサービスを利用してもらえるよう、さまざまな施策を検討していく。
日本ネット経済新聞