連覇が期待されるセルティックス、ジョー・マズーラHCが強調し続ける攻めの姿勢「1番強い動物は守りに入らない」
「何かを守るではなく、新しい目標に向かってアタックしていくだけ」
昨シーズン、セルティックスは2008年以来となるNBA王者に輝いた。しかも、プレーオフ全体で16勝3敗、4つのシリーズを全てスイープ、もしくは4勝1敗という圧倒的な強さだった。 当たり前のことだが、優勝することで選手たちの市場価値は上昇する。それに伴って王者が戦力を維持するのは簡単なことではない。だが、新シーズンのセルティックスはジェイソン・テイタム、ジェイレン・ブラウンの2大エースを筆頭に、ドリュー・ホリデー、デリック・ホワイト、クリスタプス・ポルジンギスの先発メンバーに加え、アル・ホーフォード、ペイトン・プリチャード、ルーク・コーネット、サム・ハウザーといったベンチ陣も揃って残留している。 タレントがまったく低下していない状態で新たなシーズンを迎えるセルティックスは優勝候補の大本命で、新シーズンのNBAは『セルティックスの王座防衛なるか』という見方が大半だ。だが、セルティックスのジョー・マズーラヘッドコーチは、そういった守りに入る考えを好まない。地元メディアである『Locked on Celtics podcast』に出演したマズーラは、「タイトルを守るというフレーズは、とても消極的な表現だ」と語る。 「動物界を見れば、1番強い動物たちは守りに入らない。彼らこそ最もアグレッシブで、大半の場合は攻めている。勝つ、勝たないに関係なく、このマインドセットを変えることはできない。何で勝ったのか、負けたのかを理解して日々、細かい部分にこだわってアグレッシブになる。何かを守るのではなく、新しい目標に向かってアタックしていくだけだ」 マズーラヘッドコーチが重要視するマインドセットをシーズンを通して維持することができれば、セルティックスのリーグ連覇の可能性はより高まっていく。
バスケット・カウント編集部