鹿児島県龍郷町「ふれあいマルシェ」 10店舗並びにぎわう 子どもたち射的ゲームに笑顔 交通安全キャンペーンも兼ねる
鹿児島県龍郷町商工会・女性部・青年部主催の「ふれあいマルシェ」が1日、島育ち産業館広場であった。師走最初の日が日曜となり、広がった青空から日差しが届く穏やかな天候に恵まれ、出店した10店舗の前には多くの来場者でにぎわった。今回は子どもたちが楽しめるよう射的ゲームの出店もあり、景品が手渡されると笑顔が見られた。 2022年から開催しており今回で3回目。会員同士の交流や地域の触れ合いの場の提供のほか、新たに店を開設した事業所の地域への告知の役割も果たしている。 参加した事業所はそれぞれテントを設けて店を構え、自慢の逸品を販売。女性部や青年部は昼食用の豚汁やおにぎりを準備するとともに、不用品を持ち寄ってのフリーマーケットも開催した。テーブル席も設けられ、購入した商品を味わう様子が見られた。
子どもたちでにぎわったのは、NPO法人ゆいむすび実行委員会が設けた射的ゲームの店舗。副理事長の黒瀬美樹さん(44)は「(ビーチクリーンなど)環境問題をテーマに活動しているが、多くのみなさんにゆいむすびについて知ってもらおうと子どもたち向けのゲームコーナーを開設した」と語った。輪ゴム銃で倒した的の数によって景品をプレゼントしたが、子どもたちが好むオモチャやお菓子だけでなく、倒した数が最多の5体でプレゼントされるA賞にはカップ麺の詰め合わせ(6商品)を準備、「備蓄食品として防災に役立てることもできる」(黒瀬さん)。射的ゲーム後、景品を手にした龍瀬小1年の大茂しずくさんは「楽しかった。面白い」と満足そうだった。 手作り加工品の製造・販売を手掛ける女性起業グループ㈱あいかな代表の中村孝代さん(70)はマルシェ開催について「出足は今一つで心配したが、天候にも恵まれ多くの来場があった。地元だけでなく、名瀬から訪れる人も多い」と話した。年末恒例の交通安全キャンペーンも兼ねており、チラシと乳酸菌飲料を配布。チラシではドライバーに対し、「交通ルールを守って事故のない楽しいお正月を迎えましょう」として、▽シートベルト着用▽飲酒運転は絶対にしない▽早めに点灯―などを啓発した。