10月の給与明細を見たら、年金保険料が「2000円」上がっていた! 年収は変わってないはずなのになぜ?「年金保険料」が変動する仕組みを解説
年金保険料を支払うメリット
「年金保険料が上がると、手取りが減って嫌だ」と感じる人も多いでしょう。しかし、年金保険料が上がると、以下のようなメリットがあります。 ■老後の年金額の増加が期待できる 年金保険料が引き上げられることで、将来受け取れる年金額も一定の増加が期待できます。 より多くの保険料を支払うことで、将来の生活費や医療費などに充てられる老後資金が増え、安定した生活を支える基盤となるかもしれません。 ■障害年金や遺族年金の保障が手厚くなる 年金保険料の増加に伴い、老後だけでなく現役時代の保障も手厚くなります。 例えば、不測の事故や病気で障害を負った場合に受け取れる障害年金や、支払っていた人が亡くなった際に家族が受け取れる遺族年金といった保障もあります。 保険料が増えることで、これらの保障も充実するため、万一の状況に対する備えとしてのメリットが高まるでしょう。
まとめ
10月の給与明細で年金保険料が上がるのは、年に一度の保険料率見直しと標準報酬月額の再設定が影響しています。 年金制度は、将来の生活を支えるだけでなく、現役世代にとっても安心できる保障をもたらす大切な仕組みです。そして、支払う保険料が上がると手取りは減ってしまいますが、将来受け取る年金の増額が期待できます。 保険料が上がることにはメリットもあることを理解し、長期的な視点で年金制度の意義を見つめてみるのもよいでしょう。 出典 日本年金機構 厚生年金保険の保険料 全国健康保険協会 令和6年3月分(4月納付分)からの健康保険・厚生年金保険の保険料額表(東京都) 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部