全線開通、白山麓の景観満喫 ホワイトロード
冬季閉鎖されていた白山市と岐阜県白川村を結ぶ白山白川郷ホワイトロード(全長33・3キロ)は14日、有料区間の中宮料金所―馬狩(まがり)料金所間24・5キロが開通し、全線開通となった。待ちわびたドライブ客が雲一つない快晴の下、新緑や色鮮やかな高山植物に彩られた白山麓の景色を楽しんだ。 今年の全線開通は能登半島地震による被害調査のため、昨年より5日遅くなった。中宮料金所前には午前10時の供用開始前から、県外ナンバーを含む約20台の自動車が並び、中には午前4時に京都を出発してきたという人もいた。 一番乗りの山口友寛さん(28)=愛知県みよし市=は13日午後4時ごろから料金所前で開通を待っていたとし「開通日に来るのは2回目。初めて一番乗りになれた」と笑顔を見せた。 開通式では、石川県林業公社の三浦富士夫理事長があいさつした。先着の20台に中宮温泉の温泉卵やかきもち、ハーブティーなどの記念品が贈られた。 ホワイトロードは11月10日まで通ることができる。6~8月は午前7時~午後6時、9~11月は午前8時~午後5時となる。石川県側の無料区間は工事のため一部が片側交互通行となっており、午後7時から翌日午前7時までは通行止めとなる。 ●金沢真夏日、30.1度 14日の石川県内は高気圧に覆われて晴れ、強い日差しが降り注いだ。正午までの最高気温は金沢30.1度で真夏日を記録し、小松29.8度、白山河内29.5度など10地点で夏日となった。金沢地方気象台は熱中症に注意を呼び掛けている。