米、対ヒズボラで沈静化へ圧力 イスラエル「対話で解決」
【エルサレム、ワシントン共同】イスラエルのガラント国防相は25日、ワシントン近郊でオースティン米国防長官と会談し、レバノンの親イラン民兵組織ヒズボラについて協議した。オースティン氏は、イスラエル軍とヒズボラの交戦が本格戦闘になれば「中東にひどい結果をもたらす地域戦争となる」と警告。事態沈静化へ圧力を強めた。 米国務省のミラー報道官は記者会見で、イスラエル軍とヒズボラとの交戦に関し、ネタニヤフ首相を含むイスラエル側が対話解決が望ましいと何度も米側に表明してきたと主張した。24日にガラント氏がブリンケン米国務長官と会談した際にも同様の意思表明があったと明らかにした。ブリンケン氏も本格戦闘を回避する重要性を強調した。 ガラント氏はオースティン氏との会談で、あらゆる事態を想定し準備する必要があると訴えた。同時に「世界の将来的な脅威はイランだ」とも述べ、イランの核開発阻止を求めた。 ヒズボラはイスラム組織ハマスに連帯し、イランの支援を受け無人機などでイスラエル北部への攻撃を繰り返している。