はやぶさ2、4~6日に人工クレーター実験 JAXA会見(全文1)目標は半径約200mの領域
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は2日午後、JAXA東京事務所で記者会見を行い、小惑星「リュウグウ」を観測している小惑星探査機「はやぶさ2」について、4~6日に行う予定の人工クレーター実験の手順などについて説明した。 【動画】はやぶさ2、人工クレーター生成実験の手順は? JAXAが会見 ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは「はやぶさ2、人工クレーター生成実験の手順は? JAXAが会見」に対応しております。 ◇ ◇
登壇者の紹介
司会:本日は説明会に集まりいただきありがとうございます。定刻になりましたので小惑星探査機「はやぶさ2」 の記者説明会を開催します。まず初めに登壇者を紹介します。皆さまより向かって右側からJAXA宇宙科学研究所「はやぶさ2」プロジェクトチームミッションマネージャ、吉川真。続きましてJAXA宇宙科学研究所研究総主幹、久保田孝でございます。私は4月より広報部報道・メディア課課長となりました【ムラカミケイイチ 00:02:05】でございます。本日の司会進行を担当します。よろしくお願いいたします。それでは登壇者より小惑星探査機「はやぶさ2」 について説明をお願いします。
前回の降下運用の結果報告
吉川:本日もお忙しい中いらしていただきましてどうもありがとうございます。新年度になりましてこの部屋も新しくなって、気分を一新して進めていきたいと思います。 では早速なんですが、本日も資料に沿ってご説明したいと思います。表紙の次のページが本日の内容でして、降下運用、前回の降下運用の結果のご報告と、まさに今週行います衝突装置SCIの運用についてご説明したいと思います。3ページ目、これ目次ですので省略いたします。4ページ目と5ページ目はいつものページですので省略いたします。 6ページ目です。現状はまず3月の20日、日本時間ですが、サイエンス誌に科学の論文が3編掲載されました。それから20日から22日にかけて、このあとも説明しますけれども、クレーター探索運用のまず事前のほうを行いました。これも予定どおりできております。さらに現在はもうSCI運用に向けて準備を進めている、そういう状況であります。 では次、第2項目目ですけれども、これがこの前行いましたクレーターの事前の探索運用なんですが、これ、結果を書いてありますけれども、これ予定と同じです。これは時刻指定での運用ですので、予定どおり、事前の予定どおりに運用が行われております。高度1.7キロメートルから観測をしまして、予定していたデータを全て取りました。 実際に取った場所は次のページなんですが、ここに紫色で四角が幾つか並んでおりますけれども、この領域がSCI、衝突装置が衝突する領域です。ここを少し広めに取ってありますけれども、この1つ1つの四角について画像を取得しまして、今現在詳しい解析中なんですが、これは衝突装置を打ったあと、もう一度同じ観測をして比較をします。そのための事前のデータが今回きちんと取ることができたということになります。 簡単ですが前回の降下運用のご報告は以上になります。では次が今日のメインですけれども、衝突装置運用についてです。