焼肉界のレジェンド「炭火焼肉 なかはら」店主がこよなく愛する和食の店4軒
日本橋蛎殻町 すぎた
住所 : 東京都中央区日本橋蛎殻町1-33-6 ビューハイツ日本橋 B1F TEL : 03-3669-3855
ランチのおすすめ①蕎麦 松風(まつかぜ)
ランチの1軒目に挙げてくれたのは、地下鉄根津駅と千駄木駅のほぼ中間、不忍通り沿いに2018年にオープンした「蕎麦 松風」。「若い大将がやっているのですが、オペレーションもとてもこなれていて、そばもつまみなどの料理も充実しています」と中原氏。
店は、そば、うどんの実力店が多く集まる谷根千エリアにあるのだが、地元のおいしい店を知りつくした中原氏が推薦するのだから間違いない。
「そばは石臼でひいていて、使用するそばの産地などもわかるようになっています」と中原氏。「せいろ」や「かけ」などのシンプルなそばもあるが、「季節の具材をのせた変わり種的なそばが豊富でそそられます。つまみなどの料理も抜群にうまくて、大将は料理もかなりの腕前だと思います」。
冬なら「芹入り刻み鴨南蛮そば 揚げ餅入り」や「牡蠣そば」、夏なら「鶏天パクチーおろしそば」など、季節ごとのそばのラインアップも楽しく、「僕は胃袋が大きいので、いつもせいろなどのシンプルなそばと季節のそばなど温も冷も両方、2本立てで平らげます」と中原氏。
和歌山、秋田、京都などの銘柄酒、「焼きみそ」や「酒盗マスカルポーネ(庄内麩添え)」「わさびの茎の醤油漬」などの肴も豊富にそろい、「カウンター席に座って飲みながら小料理を楽しみ、最後にそばで〆る、こういう過ごし方がどこよりも楽しめる一軒ですね」と話すのもうなずける。 ・せいろ、牡蠣そば 予算:3,100円~
蕎麦 松風
住所 : 東京都文京区根津2-37-12 TEL : 03-6882-0842
ランチのおすすめ②土手の伊勢屋(どてのいせや)
「3代目の無口な大将と日本舞踊をなさる大女将が切り盛りしていた頃から通っています」とランチの2軒目に教えてくれたのは、今は4代目、1889(明治22)年創業の老舗天丼屋「土手の伊勢屋」。
空襲で焼け残った木造建築が見事で、ヒノキやサクラ、スギなどの名木が使われた建物は、国の登録有形文化財に指定。そこだけ時が止まったようなノスタルジックな雰囲気に浸ることができる。