焼肉界のレジェンド「炭火焼肉 なかはら」店主がこよなく愛する和食の店4軒
「継承」が大事と考える中原氏、「おいしい天ぷらを揚げる手法を編み出しながらも高らかにうたわず、カスタマイズはしても、よい部分はしっかり継承している数少ないお店のひとつ。僕らも見習わないと、と思うところがありますね」。
「行くときは、いつも1時間は並ぶ覚悟です」と中原氏。「注文が出てくるまでも多少待ちますが、天丼ですから時間がかかるのは当たり前。それだけ期待もふくらみます」
天丼は「イ」「ロ」「ハ」の3種類。もっともボリュームがあるのは「ハ」。店内水槽で活かした穴子を朝〆して揚げた「穴子」に小海老のかき揚げ、海老1本、旬の魚、野菜3種の天ぷらを盛りつけた、「土手の伊勢屋」の集大成だ。
「頼むのはいつも天丼『ハ』の大盛り一択。お新香を別皿でたのんでつまみながら待ちます。お椀はお味噌汁やお吸い物もありますが『なめこ椀』で決まりです」と中原氏。しかも2杯いくときもあるのだとか。焼肉界のレジェンドは、食の楽しみ方も豪快だ。 ・天丼「ハ」、お新香、なめこ椀 ~4,000円
土手の伊勢屋
住所 : 東京都台東区日本堤1-9-2 TEL : 050-5592-1215 ※価格はすべて税込です。
取材・文:池田実香(フリート)