【速報 ブエルタ・ア・エスパーニャ2024】マイケル・ウッズが激坂勝負を制し区間通算3勝目、ログリッチが2分近くタイム差を詰める/第13ステージ
ルーゴから激坂プエルト・デ・アンカレスまで175.6kmの山岳ステージ、オフィシャルスタートが切られるとアタッカーたちが飛び出し、この日もマルク・ソレル(UAEチームエミレーツ)がトライしている、ジェイ・ヴァイン、ブランドン・マクナルティ(ともにUAEチームエミレーツ)も抜け出した。dsmフィルメニッヒ・ポストNLも3人、アルペシン・ドゥクーニンク、アルケア・B&Bホテルズ、ロット・デスティニー、イスラエル・プレミアテック、エウスカルテル・エウスカディが2人づつ先頭に乗せ総勢23人での先頭グループが形成された。 【ハイライト】ブエルタ・ア・エスパーニャ 第13ステージ|Cycle*2024 最初の3級山岳はワウト・ファンアールト(ヴィスマ・リースアバイク)が先頭通過で山岳ポイントで首位となった、メイン集団はデカトロン・AG2Rラモンディアルの牽引ですでに10分近くタイム差がついている。続く2級山岳もファンアールトが先頭通過し、残り距離48kmでヴィクトル・カンペナールツ(ロット・デスティニー)のアタックに反応したファンアールト、マウロ・シュミット(ジェイコ・アルウラー)、シモン・グリエルミ(アルケア・B&Bホテルズ)の4人が抜け出した、グリエルミはすぐについていけなくなった。
タイムトライアル巧者たちのアタックは後続の追走グループをばらばらに引き裂いたが、UAEチームエミレーツの3人がマイケル・ウッズ(イスラエル・プレミアテック)を引き連れて追いついた。中間スプリントポイントもファンアールトが先頭通過、このオールマイティーな選手の脚を使わせるため、ソレルを先行させファンアールトに追わせている、緩斜面になったところで一気に追い抜きチェックに入ったヴァインを引きちぎり2級山岳山頂も先頭通過、下りでマクナルティとヴァインが落車したが再乗し2人とも無事にフィニッシュしている。 最終峠1級プエルト・デ・アンカレスを先頭5人が上り始めた時点でメイン集団は16分38秒後方、急勾配の区間に入るとシュミットとウッズが抜け出す、残り距離4.5kmでウッズはシュミットを置き去りにして独走を開始、この先は平均勾配は12.4%でほぼ一直線、ペダルを漕いでも漕いでも進まない状態が延々と続く。メイン集団ではレッドブル・ボーラ・ハンスグローエがアレクサンドル・ウラソフ、ダニエル・マルティネスとペースを上げていく、マイヨ・ロホ着用のベン・オコーナー(デカトロン・AG2Rラモンディアル)が最初に遅れていく。プリモシュ・ログリッチ(レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)のアタックでエンリク・マス(モビスター)とセップ・クス(ヴィスマ・リースアバイク)がついていくがミケル・ランダ(ティーレックス・クイックステップ)はついていけない。上りは長くマスが遅れるとずるずると差を広げてしまった。 ウッズは淡々とペダルを踏み続けみごと区間通算3勝目。ログリッチは10分54秒後にフィニッシュ、ランダは11分29秒、マスとリチャル・カラパス(EFエデュケーション・イージーポスト)は11分52秒、オコーナーは12分49秒遅れとなった。総合首位をキープしたオコーナーだが総合タイムで2分近く詰められ、残すマージンは1分21秒となった。 「カナダチャンピオンジャージで勝利することが大きな目標だった、プレッシャーがずっとあったけど優勝できて今は雲の上にいるような気分だ」ウッズ、ステージ勝利後インタビュー
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